ヘッジファンドマネージャーの2014の報酬ランキングが米誌フォーブスから発表され、1位はポイント72アセットマネジメントのスティーブ・コーエン氏で13億ドルとなった。また、タイガー・グローバルから創業者チェース・コールマン氏、パートナーのフェルツ・デュワン氏が同一社から2人が入った。
1位のコーエン氏は、インサイダー取引で史上最高額の6億ドルを支払うことでSEC(米証券取引委員会)と和解した上に、自身が創業のヘッジファンド運用会社SACキャピタルの運営も禁止された。その後は閉鎖して新たにポイント72アセットマネジメントをファミリーオフィスとしてスタートし、運用を行っている。2位ソロス、4位シモンズの両氏も引退しており、ファミリーオフィスで運用している。
1 スティーブ・コーエン 13億ドル
2 レイモンド・ダリオ 12億ドル
2 ジョージ・ソロス 12億ドル
4 ビル・アックマン 11億ドル
4 ケネス・グリフィン 11億ドル
4 ジェームズ・シモンズ 11億ドル
7 ラリー・ロビンス 6億ドル
8 アンドレア・ハルボーセン 5.5億ドル
9 デビッド・ショー 4億ドル
9 デビッド・テッパー 4億ドル
※敬称略
11位のチェース・コールマン氏は36歳だった2011年に年率45%を達成し、リターンで業界1位に輝いた。今回はパートナーであるフェルツ・デュワン氏も18位にランクインした。
コールマン氏は老舗のタイガーファンド出身者で、デュワン氏はプリンストン大で数学を専攻、大手PEのシルバーレイク、大手コンサルティングのマッキンゼー&カンパニーなどを経て、タイガー・グローバルに参画している。
同社は、アリババ株を6億ドル以上保有するなどIT銘柄を得意としており、2010年以降は2ケタリターンを上げている。2001年に2500万ドルの自己資金で始めたファンドだが、運用資産総額は80億ドル以上と30倍以上に増えている。
現在は中国、インドなど新興国のITスタートアップ企業への投資を活発化させるなどの動きも見せている。
11 チェース・コールマン 3.8億ドル
11 イスラエル・イングランダー 3.8億ドル
13 デビッド・ハーディング 3.2億ドル
14 ダニエル・ローブ 3億ドル
15 マイケル・プラット 2.5億ドル
16 ダニエル・オク 2.25億ドル
17 ポール・ジンガー 2.25億ドル
18 フェルツ・デュワン 2億ドル
18 デビッド・アインホーン2億ドル
18 クリス・ホーン 2億ドル
以下は、専門誌アブソリュートリターン+が集計した2013年の報酬ランキングになる。
1 デビッド・テッパー 35億ドル
2 スティーブ・コーエン 24億ドル
3 ジョン・ポールソン 23億ドル
4 ジェームズ・シモンズ 22億ドル
5 ケネス・グリフィン 9.5億ドル
6 イスラエル・イングランダー 8.5億ドル
7 レオン・クーパーマン 8.25億ドル
8 ラリー・ロビンス 7.5億ドル
9 ダニエル・ローブ 7億ドル
10 レイモンド・ダリオ 6億ドル
10 ポール・チューダー・ジョーンズ 6億ドル