資産3000万ドル以上(約36億円)の超富裕層人口が世界で、前年比3%増(5200人)の17万2850人になったことが、英不動産調査会社ナイトフランクの調査結果で明らかになった。都市別人口では東京は昨年と変わらず2位で3575人、大阪も8位で1471人だった。超富裕層にとっての重要都市ランキングでは東京は11位と人口の割に低い地位にとどまった。
都市ごとの超富裕層人口では、ロンドンは140人増加し昨年に続いて1位となった。中国、ロシア、インドなどからの流入が多く、超富裕層の居住地として、また子息の教育の場としての地位を保っていることが要因か。東京は50人増加し昨年に引き続き2位だった。順位は次のとおりとなる。
◆2014年の都市別の超富裕層人口(2014年、2013年)
1 ロンドン 4364人(4224)
2 東京 3575人(3525)
3 シンガポール 3227人(3154)
4 ニューヨーク 3008人(2929)
5 香港 2690人(2560)
6 フランクフルト1909人(1868)
7 パリ 1521人(1500)
8 大阪 1471人(1450)
9 北京 1408人(1318)
10 チューリッヒ 1362人(1310)
2位の東京に対して、大阪も昨年に続いて8位。人口は21人増加している。ただし、重要都市ランキングでは圏外になっているなど、あくまでも評価はローカル的となっているようだ。また、10位のサンパウロがチューリッヒに入れ替わったのみで、上位十傑で順位に変動はなかった。11~20位は次のようになる。
11 サンパウロ 1344人
12 台北 1317人
13 トロント 1216人
14 ジュネーブ 1198人
15 イスタンブール 1153人
16 ミュンヘン 1138人
17 メキシコシティ 1116人
18 上海 1095人
19 ロサンゼルス969人
20 ローマ 956人