香港の超高層タワーマンションで4億3380万香港ドル(約67億円)という、アジア最高額となる取引が成立したことが、香港紙サウスチャイナ・モーニングポストの報道で明らかになった。
「天匯」(サザビーズ掲載の同マンション
の類似プランより)
香港の不動産は住宅だけでなく、オフィス、商業施設を含め2013年から価格上昇は抑制されつつある。2011年6月に、1000万香港ドル以上の住宅は融資比率上限を物件価格の50%以内に収めるよう条件設定を行った。翌12年には、短期間の転売目的保有への警戒として、税率をアップさせている。13年には印紙税を最高是8.5%に上げている。
ただ、下落局面にはいまだ入っておらず、上昇曲線が緩やかになったと言った方が正確か。
投機的な売り買いが抑制されたことはあるだろうが、中国本土の超富裕層らも香港の物件購入に動いており、超高級物件にはそれほど大きな影響はないか。
そのため、取引件数自体は減少に転じているという。
昨年は、香港で1平方フィートあたりで世界最高額となる大邸宅を販売した。これは、4661スクエアフィート(約420平方メートル)で、価格は8億1910万香港ドル(約110億円)。立地は、高級住宅地のヴィクトリア・ピークに位置する。その名の通り物件名は「ハウスNo.1」という。
また、香港のタワーでは、著名建築家フランク・ゲーリー氏がアジアで初めて手掛けた物件として知られる「オーパス香港」(最高価格住戸5860万ドル、1平方フィートあたり1万740ドル)も有名だ。