67億円のアジア最高額タワーマンションの買主判明

 4億3380万香港ドル(約67億円)というアジア最高額の超高層タワーマンション取引で、不動産デベロッパーが、買い手はシンガポール人実業家であることを発表した。


天匯(ウィキペディアより)
 香港紙サウスチャイナ・モーニングポストによると、今年4月に成約した際には売主のヘンダーソンランドデベロップメントは買主の名前を明らかにしていなかった。買主はシンガポール国籍を持つ、Wang Shuang氏という男性だという。この男性の詳しい素性は明らかになっていない。

 物件は、香港の39コンデュイットロードの「天匯」という46階建ての超高層タワーマンションで、取引が成立したのは45階の物件。面積は4664平方フィートで、1平方フィートあたりにすると9万3000香港ドルとなる。

 香港は富裕層向けの住宅価格の下落はないが、住宅、オフィス、商業施設を含め2013年から全体的な価格上昇は抑制されつつある。2011年6月に、1000万香港ドル以上の住宅は融資比率上限を物件価格の50%以内に収めるよう条件設定を行った。翌12年には、短期間の転売目的保有への警戒として、税率をアップさせている。13年には印紙税を最高是8.5%に上げている。

 ただ、富裕層向け物件に関しては、2013年の取引は10%以上も減少、2014年の取引は30%以上も減少していることが、クリスティーズの不動産部門の調査結果により明らかになっている。

 昨年は、香港で1平方フィートあたりで世界最高額となる大邸宅を販売した。これは、4661スクエアフィート(約420平方メートル)で、価格は8億1910万香港ドル(約110億円)。立地は、高級住宅地のヴィクトリア・ピークに位置する。その名の通り物件名は「ハウスNo.1」という。

 また、香港のタワーでは、著名建築家フランク・ゲーリー氏がアジアで初めて手掛けた物件として知られる「オーパス香港」(最高価格住戸5860万ドル、1平方フィートあたり1万740ドル)も知られている。

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