米俳優レオナルド・ディカプリオさん(41)が投資した、ベンチャー企業「Diamond Foundry」(ダイヤモンド・ファウンドリー)がようやく日の目を見そうだ。同社は、原子と太陽光発電の技術を応用して、少量のダイヤモンド片の原子を増殖させてジュエリーとして販売できるまで持っていく特殊技術を保有。現在の市価よりも安価で提供できるレベルが見えた模様で、このたびようやくベールを脱いだ。同社の将来性が話題となっており、ディカプリオさんは投資家としての名声を上げそうだ。
ディカプリオさんは、ダイヤモンド社の公式サイトと、自身のオフィシャルツイッター上でそのようなコメントを掲載している。
そもそも、同社は一昨年に倒産した太陽光発電企業のナノソーラーの代表者が創業した会社。だが、その技術がダイヤモンド生成にふんだんに生かされることになる。太陽光発電を活かして、薄い一片のダイヤモンドからでも、その原子の結晶構造を拡張していき、ジュエリーとして販売できるグレードになるくらいまで生成していくのだという。
さらに、大きなメリットは、太陽光発電の排出枠を使用することで、二酸化炭素排出をほぼゼロにまで近づけたことだという。ここに、デイカプリオさんが投資する意欲をそそられた点だろう。
テロ組織の資金源となるダイヤモンドの密売を描いた映画「ブラッド・ダイヤモンド」で、密売人を演じたディカプリオさん。この映画で描かれるのは、ダイヤモンドは究極の物質の一つで価値が高いということ、その一方で、人権侵害、未成年者による労働、環境破壊、カルテルなどが横行したダーティーな一面だ。
ディカプリオさんはベンチャーに投資すると同時に環境への関心もひじょうに高く、自身の名前を冠した環境保護団体「レオナルド・ディカプリオ財団」を今年設立しており、そこから環境保護団体を支援する目的で1500万ドルを寄付することを発表している。私生活でも車はレクサス、プリウスなどを所有する。一方で、趣味でブガッティ・ヴェイロンのような車も所有していることでも有名だが。
人工ダイヤと言えばこれまでは工業用だったが、ジュエリーも自在に生成できるようになれば、様々な社会問題も解決に向かう可能性を持っている。ディカプリオさんの投資が結実しそうだ。
◆米セレブの主なベンチャー投資
○レディット スヌープ・ドッグ
○フェースブック U2ボノ
○Airbnb アシュトン・カッチャー
○ビーツオーディオ ドクター・ドレー