世界最高1泊1000万円以上「ルイ13世ホテル」が開業へ 富裕層純度100%

 1泊の料金が優に1000万円を超えると目される、世界最高額の宿泊料金となるホテルが近くオープンする。これは、ルイ13世ホールディングスがマカオに建設中で今年上半期に開業予定の「ルイ13世ホテル」(La Villa Du Comte)。総建設費用は11億ドル以上ながらも、総客室数は約200と厳選されており、1室あたりの費用が数億円という文字通りの豪華ホテルとなる。マカオ全体の景気がスローダウンしている今のご時世で、どれだけ客室が埋まるのか注目される。

 ルイ13世ホテルは、カジノを併設したいわゆるカジノホテルで、現在マカオで勧められている大型開発プロジェクトの一つでもある。中国共産党からマカオの当局に向けても汚職防止のために目を光らせており、役人や富裕層たちも利用を自粛するようになり、2014年以降はカジノ業界の売上は下がっている。そんな中、ギャラクシーグループや、メルコクラウンなどの大手はテーマパーク開業など、富裕層以外の一般的な観光客の誘致にも力を注ぐという流れはあるが、そんな中でのまぎれもない「富裕層純度100%」の超高級ホテルが、近く誕生するのだ。

 特徴としては、これまでにあった高級ホテルの要素やサービスはすべて含まれている上に、バロック様式の豪華さを主張し、一つ一つの豪華さにこだわっている。また、さらにロールスロイスファントムを30台も導入し、送り迎え付きという他にはないオリジナルなサービスも売りとしている。ファントムは外観は赤で統一し、ルイ13世ホテルのものだとわかりやすくしている。

同社の公式サイトによると、主に次のような特徴があるという。

・プライベートエレベーターとホール。NYの高級コンドミニアムスタイルを取り入れたもので、全客室で採用している

・24時間バトラーサービスあり。高級ホテルでは各部屋の24時間専属は当たり前となっている

・すべて職人のてによるバロック様式の天井と床など豪華な環境

・大理石とクリスタルによる神殿様式の風呂「ローマン・バス」

・6~8人のゲストが入浴可能な風呂

・ロールスロイスファントムによる送り迎え

・全客室とも2000~3万平方フィート(約185平方メートル~約2800平方メートル)

 完全に富裕層向けの豪華仕様にした超高級ホテル、ルイ13世ホテルは、マカオの不況を乗り切れるか。


エレベーターホール

リビング

ホールから見たリビング

ローマン・バス

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