43人の富裕層を振りまくった女性、希望条件は30代資産17億円以上

 中国の30代富裕層女性が、富裕層専門結婚相談所に入会し入会金やお見合い費2000万円以上を支払ったものの、お眼鏡にかなう男性に出会うことができなかったために、取立人を雇い費用の返還を迫るなど騒動になっていたことが、香港紙サウスチャイナモーニングポストの報道で明らかになった。富裕層女性は富裕層男性と違い、経済的にも自分と同等以上の存在を求める傾向が強く、この30代女性の基準も30代で資産1億人民元(約17億円)だったという。


 一般の結婚相談所では女性会員の「理想を下げさせる」のが一つの大きな仕事であるとも言われる。話の舞台は中国の富裕層向けのサービスであるが事情は同じであるようだ。この女性は離婚歴のある30代の電子商取引の会社を経営する社長。なかなか相手が見つからないために、2014年にこの富裕層向けの結婚相談所に入会したという。

 価格も高額で入会金が70万人民元(約1200万円)、さらに約2年で使った他の費用が60万人民元(約1000万円)だといい、合計で2000万円以上を費やしている。入会の際には「きっと希望の男性が見つかりますよ」と言われたのだそうだ。それだけの費用をかけて理想の相手に巡り合うことができるのかどうかはともかく、男性会員も富裕層をはじめ高属性である。ところで、この女性の希望条件が30代で資産1億人民元以上(約17億円)というものだった。

 結局、43人の男性と見合いを行ったというが、自身の希望に合う男性は1人も現れなかったのだという。おそらく、年齢か資産のどちらかを緩和すれば、条件に合う男性はいたかもしれないが妥協はしなかったようだ。

 ゆかしメディアでは過去に「美女に囲まれても結婚相談所通い 富裕層は結婚しづらい?」で、富裕層向け結婚相談所の様子を取り上げているが、そこでは、富裕層女性やキャリア女性でも、自分よりも条件が良い相手を求める傾向にあるのだという。

 また、英国の富裕層専門恋愛サイト「ミリオネアマットドットコム」が会員約1万5000人を対象に行った調査では、男性の79.6%が自身と同じ資産状況を望んでおらず、つまり必ずしも富裕層を望んでいるわけではないということがわかっている。その一方で女性は84.5%が自分と同等かそれ以上の資産状況の人を希望していることが明らかになっている。出会いにおいては、男女で顕著な差が現れるのが富裕層間でも常だ。

 女性には気の毒だが、支払った高額な費用が返ってくることはないだろう。

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