第2部 ヘッジファンドで儲けを出そう!
●ヘッジファンドはどのようにして買えるのか?
ヘッジファンドとは何か? も第2部に入りました。ヘッジファンドの買い方について説明します。買い方は簡単に言うと以下の3つです。
①証券会社を通じて、国内投資信託として組成された商品を買う
②プライベートバンクの投資一任を通じて、海外ヘッジファンドを買う
③中立的な専門家である投資助言会社を利用して、海外ヘッジファンドを直接買う
①海外のヘッジファンドを日本の投信形式に仕立てたものを、国内の証券会社で購入する方法です。近年は、日本の証券会社による回転売買の横行を嫌気して、海外ヘッジファンドは日本の証券会社にリテール商品として卸すことを控えているため、なかなか魅力的な商品がないのが難点です。他方で最低投資単価も低く、誰でも買いやすいのがメリットです。
②プライベートバンク(外資系証券会社の日本支店)での投資一任勘定の中で、株式や債券等に加えて、ヘッジファンドに投資することが可能です。難点は最低投資単価5億円以上と敷居が高いことです。クレディスイス証券、UBSウェルスマネジメントが人気です。
③は、中立的な専門家である投資助言会社などのサポートを経て、海外のヘッジファンドに直接投資する方法です。間に介在する証券会社等を中抜きするため、上記①②の場合に比べて、投資家にとってコストメリットがあります。最低投資単価は500万円と敷居も低くなっています。
参考)投資助言会社のサポートで、海外ヘッジファンドを直接購入するスキーム
出所)
ヘッジファンドダイレクト株式会社(関東財務局(金商)第532号)「フィンテックで、社会的課題を解決する」
●インターネットの情報や「和製ヘッジファンド」について
なお、インターネットで「ヘッジファンド」で検索すると、様々なページが出てきます。中には投資助言業や第I種金融商品取引業等の金融商品取引業の正規ライセンスを有してない違法な販売サイトも出てきますが、それらはまともな業者とは言えないため、注意しましょう。
また、ヘッジファンドに関する投資家ニーズの高まりの中で、「和製ヘッジファンド」と呼ばれる日本の運用業者による「ヘッジファンド的な運用」を行う投資信託もありますが、2016年7月現在、これらの投信は過去実績(投資パフォーマンス)に見るべきものがないため、イメージだけで買わないようにしたほうが無難です。
ヘッジファンドを買う場合には、「過去10年の実績が年利10%以上」を目安に、過去実績で定量的に選別したほうが良いでしょう。
また、運用業の中で、世界ランキング上位であるとか、著名な賞を受賞しているか等の定性面も選別のポイントとなります。