30万円和牛弁当の味は? 試食レポート!

「30万円弁当」として話題になった29万2929円の弁当の現物が12月8日に公開され、振る舞われた。

 披露されたのは鳥取県と岡山県のアンテナショップ、とっとり・おかやま新橋館で行われた「超鳥取! 食のみやこ忘年会!」にてで、上田まりえ、安田大サーカス団長安田などのとっとりふるさと大使が登場した。

 30万円弁当が披露されたのはイベントの終盤、平井伸治鳥取県知事も会場に登場し、平井知事の手により弁当が開封された。これまでに数件注文が来ており、海外からの問い合わせもあるという。



 肝心の30万円弁当の味はというと、希少部位が多々使用されていて、それぞれの肉の味わいの違いを楽しむことができる。

 富裕層に調査した鳥取和牛の評価ポイントは「霜降りのバランス」にあった。どんなによい霜降り肉でも、「脂の部分」と「そうでない部分」はある程度分かれている。脂の乗りがよい肉の場合、脂の部分が固くなったり、肉の部分との間で火の通り具合に差が出ることもある。言ってみれば「肉と脂に境目がある」

 30万円弁当に使用されていた鳥取和牛の霜降りは、そのような脂と肉の分断が存在しない印象を受けた。
 肉の部分と脂が常に一体、噛むごとに口の中で広がる脂の甘み、うまみが、肉を優しく包み込む。柔らかく、しかし肉を味わっていることを強く感じさせてくれる歯触り、舌触り。
 力強いが優しい、前に出すぎないがしなやかで美しい味わい。

 昨今は「霜降り」以外にもブームの「熟成肉」など、「赤身肉」を好む人も増えている。
 鳥取和牛の評価が高まっているのは、そのような消費者の好みの変化もあるだろう。



 30万円弁当の脂身の少ない部位も食べたが、やはり鳥取和牛の醍醐味は霜降りにあるだろう。霜降り肉の好きな人にも新たな経験を提供し、霜降り肉は脂身が多くて好きではないという人にもおいしく味わってもらえる、そのようなポテンシャルを秘める肉だ。

 30万円弁当の登場で会場はその日一番の盛り上がりを見せ、平井知事は「今はカニがおいしい時期になりました。鳥取は海の幸、山の幸、冬でも春でも夏でも秋でも、いつもおいしいものが揃っています。ぜひ鳥取にも遊びに来てください」と県をPRした。

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