イーベストメント社が2017年11月の主要なヘッジファンドの運用成績を発表した。
その発表によると、ヘッジファンド全般が好調で、過去最高の2013年に匹敵するペースであるとしている。年初来で10%超えの好調な運用成績も多々見られる。
好調なのは株式で、11月の運用成績は0.92%、年初来11.82%を記録。
戦略で好調なのはクオンツ運用で、11月はトップ1.34%。年初来9.49%となった。ロング・ショート(11月1.04%、年初来10.79%)、イベントドリブン(11月0.99%、年初来11.04%)は年初来で10%超えを達成した。
同レポートはこのほかに、ヘッジファンドの規模と運用成績についても発表している。
運用資金規模がもっとも大きいトップ10のヘッジファンドと、10億ドルを超えるものと10億ドル未満、さらに小さい2億5000万ドル未満のヘッジファンドでどのように運用成績が異なるかを明らかにした。
発表によると、トップ10のヘッジファンドは年初来5.03%、10億ドル超えは5.04%、2億5000万ドル以上10億ドル未満で6.54%、2億5000万ドル未満で8.32%となった。
各戦略を見ると、規模の大きいヘッジファンドのほうが高い運用成績をあげているものもあるが、概ね運用資金が10億ドルに満たないヘッジファンドの活躍が目立った。