米著名投資家がビットコイン割合を50%にアップ

 米国の著名投資家、ビル・ミラー氏が、彼のヘッジファンド「MVP1」のポートフォリオの半分をビットコインにすると、アメリカの複数メディアが報じた。
 ミラー氏は15年連続でS&P500種株価指数を上回る運用成績を挙げたことで知られ、世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏や、「投資の神様」ピーター・リンチ氏と肩を並べ、「三大投資家」 に選ばれる人物。

 ブルームバーグによると、同氏が運用する「ミラー・オポチュニティー・トラスト」(運用資産15億ドル=約1700億円)は、2017年上半期、6月30日までの1年間のリターンが49%と、ダイバーシファイド・ファンドでは同期間の運用成績がトップとなった。高リターン達成の背景には、小売りや金融、航空といった業界で大きく値下がりした証券の買い入れ成功があった。

 ミラー氏はかつてよりヘッジファンドのビットコイン比率を徐々に高めており、以前は運用資金の3分の1をビットコインに配分しているとしていた。



 昨今のビットコイン高騰を受けて、その割合を高めた形だ。
 今回、ビットコイン比率をさらに高めたことについて、ミラー氏は「ファンドはリスクを少なくする方法を探しているもので、半分をビットコインにする期間は決して長くないだろう」と言っている。だが彼にビットコインを売却する考えはないと予想されている。

 ミラー氏は、ファンドの多くを1つのアセットが占めるのは1990年代、AOL(20%)、デル(20%)、ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)(10%)に集中したときに近いと語っている。

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