東京都・築地の都中央卸売市場で2018年の初競りが行われ、大間産クロマグロの1匹あたり取引価格の最高値が3645万円となった。
「すしざんまい」を展開するつきじ喜代村が昨年まで6年連続で落札しており、今年も参戦するか、落札金額がどうなるかに注目が集まっていたが、落札したのは築地のマグロ専門仲卸大手、やま幸だ。
2007~18年の落札価格と落札者は以下のとおり。
2007年 413万円(206キロ) 大間産 つきじ喜代村
2008年 607万円(276キロ) 大間産 板前寿司
2009年 963万円(128キロ) 大間産 板前寿司&銀座久兵衛
2010年 1628万円(232キロ) 大間産 板前寿司&銀座久兵衛
2011年 3420万円(342キロ) 大間産 板前寿司&銀座久兵衛
2012年 5649万円(269キロ) 大間産 つきじ喜代村
2013年 1億5540万円(222キロ)大間産 つきじ喜代村
2014年 736万円(230キロ) 大間産 つきじ喜代村
2015年 451万円(180キロ) 大間産 つきじ喜代村
2016年 1400万円(200キロ) 大間産 つきじ喜代村
2017年 7420万円(212キロ) 大間産 つきじ喜代村
2018年 3645万円(405キロ) 大間産 やま幸
落札額は、2013年の1億5540万円、2017年の7420万円に次ぐ過去3番目の価格ではあるが、「昨年の半分」となると、どうしてもインパクトに欠ける。
つきじ喜代村の木村清社長は昨年、報道陣の「来年の初競りも落札しますか?」という質問に対し、言葉を濁していた。
価格ばかりが注目されるが、今回注目すべきはその大きさだ。過去10年で300キロ台を1回記録しただけで、多いのは200キロ台、小さい年は100キロ台がほぼすべてのなか、405キロという巨大なサイズは、過去最大となった1994年の440キロに迫るものだ。
1キロあたりの価格は9万円となる。元々ご祝儀価格、広告費でもあるので、何をもって「妥当な金額」と考えるかだが、キロ9万円となると決して高すぎるものではないかもしれない。
ちなみに、1キロあたりもっとも高いマグロを競り落としたのはすしざんまいのつきじ喜代村で、大間産クロマグロ(1匹190キロ)を3040万円で落札、1キロあたり16万円となる。