フランス大手Natixis Asset Management傘下のヘッジファンドがその実績から多くの投資家の注目を集めている。
同社H2O Asset Management(エイチツーオー・アセットマネジメント)は様々な運用戦略に基づき10本以上のヘッジファンドを運用している運用会社である。その中でも旗艦ファンドH2O Multi Bonds(エイチツーオー・マルチボンド)は残高29億ユーロ、日本円にすると約3,770億円という資金の運用を行っている。
債券系ヘッジファンドの中でも「大手」と言って良い規模となっており、Bloombergなどでもオピニオンを求められるケースが多い為、報道などで名前は目にしたことのある方も多いかもしれない。
同ファンドはヘッジファンドの中では珍しくUSITS(EUの法律に従って設立・運用されている投資ファンド)となっており、成績はもちろんのこと、価格の透明性と流動性の高さも多くの投資家にとって魅力的に映っていると言うことだろう。
市場環境がどうであれ、ボラティリティ(価格の変動率)を8~15%と低位に抑えた上で、高いリターンを目指すことを謳うH2O Multi Bondsは「多様性が価値の創造に貢献する」という投資理念の元、売り買いの両方を行い、通貨も幅広く保有する運用を行っている。
同社の公表する運用モデルは以下のような図表で表現される。
2010年の運用開始以来、安定的な運用かつハイリターンでの運用を9年近くに渡って継続しており、月次での成績は以下の通りとなっている。
2018年は著名ファンドでも苦戦の目立つ1年となっているが、H2O Multi Bondsのように優秀な実績を残すファンドも少なくない。
彼らの主張する通り、個人投資家もポートフォリオに「多様性」を持たせる必要が高まってきていると言えるだろう。
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