プライベートバンクの利回り|日本とスイスやシンガポールなど海外の銀行で比較
プライベートバンクでは、どの程度の利回りが期待できるのでしょうか?はじめに、プライベートバンクで期待できる利回りを、日本とスイスやシンガポールなど海外の銀行で比較してみます。
なお、日本のプライベートバンクに関しては、証券系と銀行系の両方を比較します。
プライベートバンクとは何か知りたい方は「プライベートバンクとは?メリットやデメリットをわかりやすく紹介!」もご覧ください。
金融機関 | 期待利回り |
---|---|
日系証券 | 5~10% |
日系銀行 | 5~10% |
スイス系商業銀行 | 3〜8% |
スイス系老舗銀行 | 2〜5% |
シンガポール系銀行 | 5〜17.5% |
上表を見てわかるように、いずれのプライベートバンクでも、銀行の普通預金に預け入れるよりも高利回りが期待できます。
これはプライベートバンカーが、豊富な金融商品の中から最適な金融商品を厳選して運用するからです。金融のプロに運用を任せることで、素人が運用するよりも高利回りで運用できる可能性が高くなります。
特にシンガポール系銀行の期待利回りが高いですが、これはシンガポールのマーケット事情が関係しています。シンガポールでは金融の規制がそこまで厳しくないため、さまざまな金融商品にレバレッジを効かせることで、運用に成功すると資産を大きく増やせます。
一方で、スイス系老舗銀行はリスクを取ることを避け、保守的な運用をするため、期待利回りが相対的に低くなっています。日経証券と日系銀行、スイス系商業銀行は適度なリスクを取りながら運用するため、期待利回りは3~10%程度になります。
日本のプライベートバンクの利回り|期待できる金利・年利はどのくらい?
金融機関 | 期待利回り |
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日系証券 | 5~10% |
日系銀行 | 5~10% |
日系証券
日系証券のプライベートバンクの利回りは5〜10%程度です。日系証券とは日本の証券会社のことで、野村證券や大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー(旧メリルリンチ)PB証券を指します。
日系証券のプライベートバンクは証券会社であるため、株式での運用が中心になることが特徴です。一般的に株式投資の目標年利は5~9%程度に設定することが多く、期待利回りは5〜10%程度になります。
なお、証券系のプライベートバンクは老舗系や商業銀行系と比べるとリスクを取る傾向があり、老舗系や商業銀行系よりも高利回りが期待できます。
日系銀行
日系銀行のプライベートバンクの利回りは5〜10%程度です。日系銀行とはみずほ銀行や三井住友銀行、三菱UFJ銀行などを指します。期待利回りは日系証券と同じなので、日本のプライベートバンクの期待利回りは5〜10%程度であると認識しておくと良いでしょう。
投資対象となる金融商品は、証券系と比べると少ないです。それでも優秀な銀行員のプライベートバンカーが、最適な金融商品を組み合わせることで、5〜10%程度の利回りを目指します。
また、日系銀行のプライベートバンクは相続や事業承継などの税金対策に強く、5〜10%程度の高利回りで運用しながら節税対策も同時に行うことができます。
スイスにある銀行のプライベートバンクの利回り|クレディスイスやUBSで期待できる金利・年利はどのくらい?
金融機関 | 期待利回り |
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スイス系商業銀行 | 3〜8% |
スイス系老舗銀行 | 2〜5% |
スイス系商業銀行(クレディスイス、UBS)
スイス系商業銀行のプライベートバンクの利回りは3〜8%程度です。スイス系商業銀行とはクレディスイスやUBSなどを指し、投資銀行は含みません。スイス系商業銀行はあまりリスクを取らず、安定した運用をすることが特徴です。
また、スイスのプライベートバンクは伝統的に安全性を重視しており、他国のプライベートバンクと比べると期待利回りは相対的に低いです。
主にETF(上場投資信託)や投資信託などを投資対象にして、オーソドックスな手法で運用することが多いですが、運用ノウハウは長けていると言えます。
特にスイスはプライベートバンク発祥の地であり、長年に渡るノウハウが蓄積されているので、富裕層からの信頼が厚いです。
スイス系老舗銀行
スイス系老舗銀行の利回りは2〜5%程度です。スイス系老舗銀行とはロンバー・オディエやジュリアス・ベア、ピクテなどを指し、ロンバー・オディエは225年の歴史がある老舗のプライベートバンクです。
スイス系老舗銀行ではリスクを積極的に取らず、主に保守的な運用を行うことで知られています。保守的な運用を行うため、他国のプライベートバンクと比べると期待利回りは低く、利回りの高さよりも安全性を重視します。
積極的な宣伝活動などは行わず、昔からの伝統を大切にした経営を行っており、経営方針は新興国のプライベートバンクとは一線を画します。
シンガポールのプライベートバンクの利回り|期待できる金利・年利はどのくらい?
金融機関 | 期待利回り |
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シンガポール系銀行 | 5〜17.5% |
シンガポール系のプライベートバンクの利回りは、5〜17.5%と高い利回りが期待できます。シンガポール系のプライベートバンクとはシンガポール銀行などを指し、リスクを取った積極的な運用を行います。
シンガポール系のプライベートバンクでは、リスクを許容した積極的な運用をします。そのため、他国のプライベートバンクよりも高い利回りが期待できます。また、シンガポールは金融の規制が緩く、レバレッジを効かせた運用ができることも期待利回りが高い理由です。
5〜17.5%という期待利回りは、数ある金融商品の中でも非常に高い数字です。例えば、1億円の資金を年利17.5%で複利運用すると、3年目には1億6,222万円、5年目には2億2,397万円、10年目には5億162万円に資産を増やせます。
ただし、シンガポール系のプライベートバンクの最低預入金額は高く、口座開設のハードルは高い傾向にあります。
また、日本と海外のプライベートバンクの違いを詳しく知りたい方は「日本のプライベートバンクを比較!海外のPBと比較した強みや弱みも紹介!」もご覧ください。
さらに、プライベートバンクはいくらから利用できるのか知りたい方は「プライベートバンクの口座開設はいくらからできる?スイス系企業や日本の銀行・証券会社の預入資金を紹介」をぜひ参考にしてください。
プライベートバンク以上に高い利回りで資産運用したい方は?
ここまで見てきた通り、プライベートバンクの期待利回りは預け入れ先によって大きく異なります。スイス系の老舗銀行で手堅く運用をしたり、シンガポール銀行でレバレッジを効かせてハイリスクハイリターンな運用をするなど、投資家によって考え方はさまざまです。
一方で、プライベートバンク以上に高い利回りで資産運用をしたいという方もいるでしょう。そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。
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