実は米国株より日本株の方が優位だった!ファンドを用いて徹底調査!

米国株に比べて日本株は出遅れていると言われています。しかし、出遅れとはどのタイミングから出遅れているのでしょうか。最初から日本株が勝っていないのであれば、それは出遅れではなく、単純に米国株式に劣っているだけです。それでも、米国株よりも日本株の方が優位になるタイミングもあります。今回は実際のファンドを用いて調査していきましょう。

目次

米株は割高感があるのか

最近、米国株式のハイテク銘柄は見てて気持ちいいほど価格が上昇しています。NASDAQ総合指数も最高値を更新する動きを見せる状況です。そこで警戒されているのがバブルのような急激な下落です。現在ハイテク企業である、フェイスブックやエヌビディア、テスラ等は高値ではないかと警戒されています。しかし個別の銘柄を見ると、一時的な下落はあるけれども、結果的に業績が良く株価が下がらないことが多くあるように感じます。

米株はおすすめなのか

ここで具体的なファンドのを用いて、日本株式と米国株式のそれぞれがどのような動きをしたのか見ていきましょう。今回注目するのは、成長が期待されるグロース株式ファンドです。

具体的にはBARCLAYSが出しているファンドの中で、「Barclays Japan Value Equity PR JPY Index(BXIIVJPJ)」と、「Barclays US Value Equity PR USD Index(BXIIVUPU)」を比較してみます。以下のチャートをご覧いただくと一目瞭然だと思います。

赤色が米国グロース株ファンド、青色が日本グロース株ファンドです。リーマンショック頃までは同じような動きをしていたけれども、2009年以降は明らかに相関がない動きをしています。2009年以降日本株も上昇しているように見えるけれども、2007年の高値から右向きに横線を引いてみるとほとんど上昇していないのが分かります。

それに対して、同じ時期の米国ファンドの高値から右に向かって横線を引くと、5年後の2012年あたりには既に回復をして、現在では倍程度まで上昇しています。

以上からわかるように、過去から現在まででは米国株式ファンドに長期投資を行っていれば、リーマンショック前夜に投資を開始したとしても、10年程度保有できていれば大きく価格上昇のメリットを享受できていました。

しかし、コロナショックの時をご覧ください。10年以上前の水準まで急激に下落をしています。例えその後の戻しが早かったとしても、投資している投資家にとってはかなりの精神的負担になります。

それに比べて、日本株ファンドは下落が限定的でした。長期的な価格の上昇はかなり緩やかだけれども下げ局面で精神的負担は少ないように感じます。

今だからこそ推測できることがあります。それは、日本株グロース株ファンドを保有していた投資家より、米国グロース株ファンドを保有していた投資家の方が下げ局面で売却をし大きな損を出した可能性が高いのではないかと推測できます。

米株はポートフォリオに組み入れるべきなのか

先ほど2つのファンドの価格推移をご覧いただきましたが、「結局どうするべきなのかよく分からないよ」という感情になっている方も多いのではないでしょうか。

米国株式に偏らず、海外資産をご自身のポートフォリオに組み込むことは非常に有効的だと考えられます。実際に、私たちの年金を運用しているGPIFは以下のような割合で運用を行っています。

海外資産が50%、国内資産が50%と分かれています。これらからも分かるように、「海外だから自分の分からない地域だからやめておく。」と食わず嫌いをせずに、地域やセクターを選別して投資対象とすることは資産を殖やしていく過程で非常に重要です。

その海外資産の一部に米国株式を組み込むことは、有効的な手段になりそうですね。

米株のグロース株は伸びるのか

過去の実績があったとしても今後伸びるのかは不明です。しかし、過去の実績がない投資対象に投資を行うよりも、過去実績を上げている対象に投資を行う方がまだ良いと思いませんか?これは、グロース株式だけではなく全ての資産において同じ事が言えます。日本株式や日本債券と併せて海外の資産を保有することで分散効果が高まり、ポートフォリオがより磨かれていきます。

その中で、世界トップクラスの実績を持つヘッジファンドへのご投資を検討いただいている方は、是非ヘッジファンドダイレクトにご相談ください。世界中のファンドの中から優秀な実績を持つヘッジファンドへの直接投資をサポートいたします。

 

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