近年、将来の備えのために投資をはじめる方が増えているなかで、自分の代わりに証券会社が資産運用を行う投資信託が注目されています。
これから投資信託をはじめるにあたって、検討している方のなかには以下のような意見も。
「初心者におすすめの証券会社はどこ?」
「投資信託の運用方法や選び方は?」
「投資信託で気を付けるべきポイントは?」
実際に投資信託をはじめる際に、元本割れのリスクや高い手数料に対して不安に感じている方が多いようです。
そこで本記事では、投資信託をはじめる方におすすめの証券会社を紹介していきます。また、運用方法から選び方について知ることで、投資信託に対する不安が解消されるでしょう。
ファンドの規模が大きい証券会社が多いので安心しますね
投資信託をはじめるおすすめの証券会社12選
LINE証券
- スマホ証券利用率がNo.1
- 100円からはじめられる
- 自己資金0円で最大4,000円相当がもらえるキャンペーン
LINE証券はスマートフォンアプリのLINEで投資信託の取引が可能で、利便性の高さに特化した証券会社です。
普段、LINEを利用する方にとっては身近な証券会社なので、投資信託に対する心理的なハードルは低いでしょう。
口座開設の申込方法も簡単で、業界初の顔画像と本人確認書類を撮影するだけで完結です。最短翌営業日から取引が可能なので、最低投資金額100円からはじめられます。
また、LINE証券では最大4,000円相当が還元されるキャンペーンも実施しており、簡単なクイズに1問以上の正解と一株取引を行うことが条件です。
自己資金がない方でも条件を満たせば、必ず4,000円相当がもらえるので挑戦してみてください。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | LINEポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 自己資金無料で最大4,000円相当がもらえるキャンペーン |
スマホ証券利用率がNo.1!
引用:みん評
GMOクリック証券
- すべての投資信託で100円から積立可能
- 選べる3つの積立方法
- 最短3分で申込が完結
GMOクリック証券の投資信託では、すべての商品が毎月100円から積立が可能です。約6,000本の投資信託の中から厳選されたファンドは約100本のみですが、取引手数料が0円の商品も多く取り扱っています。
また、積立方法は銀行口座もしくは証券取引口座から引き落とし、GMOあおぞらネット銀行の「証券コネクト口座」で自動入金の3種類から選べます。
さらに、GMOクリック証券の口座開設の際に、必要事項の入力と運転免許証などの本人確認書類が必要です。最短3分で申込が完結するので、2営業日後から取引ができます。
GMOクリック証券では、NISAの取り扱いはしていますが「つみたてNISA」やポイント投資は対象外なので注意しましょう。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | なし |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 2022年7月の時点で投資信託に関するキャンペーンは実施されていません。 |
最短3分で申込が完結!
引用:みん評
岡三オンライン
- ネットから最短5分で申込完了
- 手数料無料で利用可能
- 最大3か月間の取引分を全額キャッシュバック
岡三オンラインではネットから最短5分で申込が完結するので、面倒な手続きは一切ありません。また、口座開設に必要な手数料は0円で、最低投資金額100円から気軽に運用ができます。
さらに、岡三オンラインで口座開設を行うと、最大3か月間の現物取引、信用取引、取引手数料を全額キャッシュバックのお得なプログラムが用意されています。口座開設日から翌々月の末日に証券口座に入金される流れです。
プログラムの期間中であれば、キャッシュバック金額に上限はないので、取引でかかった費用が実質無料になります。
他にも口座開設、ログイン、入金で最大3,000ポイントのdポイントが還元されるキャンペーンも行われているので、コスパ重視で選びたい方におすすめの証券会社です。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | dポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 口座開設・ログイン・入金で最大3,000ポイントのdポイントをプレゼント |
ネットから最短5分で申込完了
よくあんなのが営業できたなと思った。
引用:みん評
SBI証券
- 国内トップクラスの投資信託数
- 購入手数料が無料
- ポイント投資が可能
SBI証券は国内株式の個人取引だけで証券口座開設数がトップクラスを誇ります。また、2022年5月の時点で約2,700本の投資信託数を持ち、インターネットコースを選択した場合の購入時にかかる手数料は無料で利用可能です。
840万件を超える証券口座開設数と手厚いサポートに対する評価が高水準で多くの人から信頼を集めています。
さらに、普段の買い物で貯めたTポイントやVポイントもSBI証券の投資信託でポイント投資ができるので、最初から大きな金額で運用するのは不安という方にもおすすめです。
最近、注目を集めている「NISA」や「つみたてNISA」にも対応していることから、はじめて資産運用を行う方にとっては利便性が高い証券会社でしょう。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | Tポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 投資信託出庫手数料全額キャッシュバック |
国内トップクラスの投資信託数!
サイトが見やすい。無駄な機能が無く分かりやすい。
引用:みん評
楽天証券
- NISA・iDeCo新規加入者数No.1
- 投資未経験者数の75%が利用
- 楽天ポイントを貯めて投資・運用が可能
楽天証券は、NISA・iDeCoの新規加入者数が国内No.1の実績を誇り、そのうち75%が投資未経験者なので、投資初心者におすすめの証券会社です。
また、楽天証券は楽天グループが運営する会社なので、楽天カードやQR決済で貯めた楽天ポイントで投資・運用ができます。
楽天カードや楽天キャッシュ決済で投資信託を購入すると、基本1.0%のポイント還元が得られるメリットと、操作性が好評のWeb明細でも確認が可能です。
さらに、買付手数料無料で最低投資金額は100円から可能なので、試しに運用してみたいという方にも安心できる投資信託です。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 楽天カード決済で基本1.0%のポイント還元 |
NISA・iDeCo新規加入者数No.1!
引用:みん評
松井証券
- 新規口座開設でポイントがもらえる
- 買付手数料無料
- 顧客サポートは11年連続で高評価獲得
松井証券は大正7年に創業してから100年以上の歴史を持ち、日本初のインターネット取引を導入した証券会社です。
さらに、投資に対して不安がある人に向けて万全なサポート体制が整っており、顧客サポートは11年連続で高評価を獲得しています。
また、松井証券で新規口座開設を行った方には、松井証券ポイントが200ポイント付与されるキャンペーンも実施しています。松井証券ポイントはAmazonギフト券やdポイントの他に3,000種類以上の商品と交換が可能です。
ネット経由で申込場合は、25歳以下の方もしくは50万円までを取引を行った方は手数料が無料になります。
公式サイトのロボアドバイザーが質問に答えるので、投資の知識が少ない方におすすめです。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | dポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 新規口座開設で松井証券ポイントを200ポイント付与 |
11年連続で高評価獲得!
引用:みん評
野村證券
- IPOの取扱数が業界トップクラス
- 新規口座開設で投資情報を無料で利用可能
- 90年以上の歴史を持つ
野村證券は国内でも有名な證券会社の1つで、90年以上の歴史と豊富な実績を持ちます。2022年3月の時点で、口座数535万件、ジュニアNISAを含むNISA開設口座数159万件、顧客資産残高122兆円、国内店舗数119件の取り扱いを行っています。
また、2021年の時点でIPO(新規株式公開)の取扱数が業界トップクラスのラインアップを誇り、個人のニーズに合わせた投資・資産運用が可能です。
野村證券で新規口座開設を行うと、有益な投資情報を無料で閲覧可能になるので、投資判断の際に役立つでしょう。
申し込み方法はネットもしくは店舗でも可能です。ネットでは最短10分で口座開設ができるので、近くに店舗がない場合は活用してみましょう。
取引手数料 | 524円 |
貯まるポイント | 野村ポイント |
最低投資金額 | 1,000円 |
キャンペーン | 個人向け国債の購入で現金をプレゼント |
IPO取扱数が業界トップクラス!!
引用:みん評
マネックス証券
- 手数料無料で1株から購入可能
- マネックスカードの利用で1.1%のポイント還元
- 米国株デビューで最大3万円のキャッシュバック
マネックス証券は最短1営業日で口座開設が可能で、すべての投資信託の購入手数料が無料で利用ができます。無駄な手数料は不要なので、はじめて投資信託をはじめる方に人気の証券会社です。
投信積立は毎月積立を行うことが一般的ですが、マネックス証券では毎日100円から積立が可能です。また、マネックスカードで積立を行うと、1.1%のマネックスポイントの還元があります。
マネックスポイントはdポイントやAmazonギフト券などのポイントサービスに交換ができます。さらに、株式手数料や暗号資産としても活用ができる便利なポイントです。
マネックス証券ではじめて米国株を購入した方には最大3万円までのキャッシュバックも実施されているので、外国株に興味がある方におすすめです。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | マネックスポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 投信積立で新規増額すると抽選で3,000ポイントのプレゼント |
手数料無料で1株から購入可能!
例えば、公式スマホアプリのレビューポイントの酷さを見ても分るでしょう。アプリは開くたびに「通信エラー」という謎のエラーメッセージが出る(無視していると普通に使える)が2年近く改善されてない。
引用:みん評
SMBC日興証券
- つみたてNISAの購入・売却手数料は0円
- 手数料0円の投資信託あり
- dポイントが貯まる
SMBC日興証券では2021年8月の時点で約800本の投資信託を取り扱っており、そのうち申込手数料が0円の投資信託が約580本あります。毎月1,000円から積立が可能なので、無理のない金額で投資信託をはじめられます。
また、非課税投資枠が設けられている「つみたてNISA」の購入・売却手数料も0円なので、158本の中から好きな銘柄の選択が可能です。最長20年間は非課税で投資信託ができるメリットは大きいでしょう。
さらに「ダイレクトコース」を選択した場合は、積立金額に応じて毎月最大300ポイントのdポイントが還元されるキャンペーンが実施されています。普段の買い物以外でも資産運用でポイントが貯められるので、節約したい方におすすめです。
取引手数料 | 一部手数料0円 |
貯まるポイント | dポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | 投信積立の金額に応じて毎月dポイントを還元キャンペーン |
dポイントが貯まる!
引用:みん評
auカブコム証券
- 1株から売買ができる
- 100円から投資可能
- Pontaポイントが利用できる
auカブコム証券はPontaポイントで投資信託をはじめられることから手軽で安いことでも人気です。プチ株であれば1株から売買が可能なので、100円から取引ができます。
また、Pontaポイントが利用できることも特徴の1つで、1ポイントあたり1円相当から投資がはじめられます。投資信託の保有残高に応じて、Pontaポイントが加算される仕組みです。
普段の買い物などで貯まったPontaポイントで運用ができるので、現金で取引するのに抵抗がある方でもはじめられる投資信託です。2022年7月の時点で外国株式の取り扱いはありませんが、国内株式からはじめてみたい方にもおすすめです。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | Pontaポイント |
最低投資金額 | 100円 |
キャンペーン | auPAYカード決済による投信積立で最大5%のPontaポイントが還元 |
手数料無料で1株から購入可能!
引用:みん評
フィデリティ証券
- 最低1,000円から投信積立が可能
- 購入時手数料が無料
- 独自のアルゴリズムでハイブリッド運用が可能
フィデリティ証券では、独自のアルゴリズムで人とロボットのハイブリッド運用を得意としています。自動でポートフォリオを示し、専門家たちのモニタリングによる精度が高い運用を実現しています。
フィデリティ証券に対する満足度調査では、投資知識が豊富な人が選ぶ証券会社としてもネット証券投信部門で1位を獲得しています。投資信託の質にもこだわりがあることから金融の専門家たちからも一目置かれています。
「ザ・ハイブリッド」では投資信託も可能で、毎月1万円から投信積立が可能です。積立指定日は毎月5日、10日、15日、20日から好きな日程を選びましょう。
また、一般的な投資信託も用意されており、NISAや未成年口座にも対応しています。投資信託の購入時手数料は無料で毎月1,000円から積立ができるので、経済的に余裕のある範囲で試すことがポイントです。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | なし |
最低投資金額 | 1,000円 |
キャンペーン | 期間中に所定の条件を満たせば抽選で最大5万円がもらえるキャンペーン |
購入時手数料が無料!
引用:みん評
SBIネオトレード証券
- 取引手数料が0円
- IPO投資に強み
- NISAに対応
SBIネオトレード証券が取り扱っている投資信託数は10本のみですが、いずれも質の高い商品を厳選しているため、効率よく運用したい方におすすめの証券会社です。
また、投資信託の取引手数料がすべて0円なので、はじめての方でも手数料をかけずにはじめられます。SBIネオトレード証券では、「NISA」や「つみたてNISA」にも対応しており、5年間のうち毎年120万円まで運用益が非課税になります。
さらに、IPOと呼ばれる新規上場株式の投資に強く、高い成長性が見込める企業に投資ができることから大きなリターンも期待ができるでしょう。通常IPOでは事前入金が必要ですが、申込から抽選までの間は資金が不要である点も他のネット証券会社にはない特徴の1つです。
取引手数料 | 0円 |
貯まるポイント | なし |
最低投資金額 | 公式サイトに記載なし |
キャンペーン | 2022年7月の時点で投資信託に関するキャンペーンは実施されていません。 |
取引手数料が0円!
引用:みん評
値動きがわかりやすいおすすめのインデックスファンド2選
ダイワ・ノーロード 日経225ファンド
ダイワ・ノーロード 日経225ファンドは、大和証券が運営する大和アセットマネジメントが提供している投資信託です。
ベビーファンドと呼ばれている投資信託から預かった資金をまとめて運用するマザーファンドへの投資を通じて、投資成果を日経平均株価の動きに連動することを目指すインデックスファンドです。
インデックスファンドは日経平均株価やTOPIXなど特定の株価指数と連動するように作られているため、ダイワ・ノーロード 日経225ファンドも値動きがわかりやすいことで人気を集めています。
ダイワ・ノーロード 日経225ファンドの組入銘柄には、ファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクグループなど大手企業があります。
また、2022年7月15日の時点におけるQUICK投信スコアでは、純資産総額を占めるファンド経費の割合を示す経費率が5、人気度が4、収益性・効率性が3、安定性・規模が2と高評価を得ています。
さらに、取引手数料不要のノーロードなので、コストを抑えながら日経平均株価の値上がりを追求したい方におすすめです。
iFree S&P500インデックス
iFree S&P500インデックスは、マザーファンドを通じて米国株式に投資を行うことで米国株式市場の動向を示すS&P500指数に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
iFree S&P500インデックスの組入銘柄には、Appleやマイクロソフト、Amazonドットコムなど世界中で知られている企業が含まれているので、米国企業や経済の成長に合わせて恩恵を受けられます。
実際に円ベースをベンチマークとしていますが、それを上回る投資成果を出し続けていることからパフォーマンス力が高いファンドとして人気です。
また、購入時手数料が不要で信託報酬が年率0.2%ほどなので、投資信託がはじめての方でもコストを抑えながら米国株式に挑戦ができます。短期・中長期のどちらでも活用しやすいですが、中長期的な目線で動きを見ることがおすすめです。
投資信託では、世界情勢や経済的な影響で元本割れを起こす可能性もゼロではありません。他の商品と組み合わせて分散投資を行うことがリスク回避のコツです。
分散投資を行う際に、リスク軽減のためにiFree S&P500インデックスを組み入れる方も多いインデックスファンドです。
ハイリターンを期待する方におすすめのアクティビティファンド5選
netWIN GSテクノロジー株式ファンド
netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、世界的にも有名なゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが提供している投資信託です。
「モノのインターネット」と呼ばれるIoT時代を先駆ける最先端のテクノロジーの恩恵を受ける米国株式へ投資を行い、運用のプロたちが運用する信託財産の長期的な成長を目指しています。
特にテクノロジーの活用による収益性や競争優位性などの改善・維持が期待できる「テクノロジー・トールキーパー」企業や、継続性のあるビジネスモデルを取り入れている企業に投資するファンドです。
また、組入銘柄にはマイクロソフトやAmazonドットコムなど大手の米国企業が90%以上占めています。netWIN GSテクノロジー株式ファンドはすでに20年以上の歴史を持つことから、高い安定性を誇る業界有数の運用実績を誇ります。
これから投資信託をはじめる方で、最先端のテクノロジーと米国株式に興味があれば、netWIN GSテクノロジー株式ファンドがおすすめです。
テクノロジーの発展は米国を中心に世界中に広まっていることから、今後も高い成長性とハイリターンが見込めるアクティブファンドとして注目され続けるでしょう。
アライアンスバーンスタイン米国成長株ファンド
アライアンスバーンスタイン米国成長株ファンドは、大きな成長の見込みが期待できる米国普通株式にマザーファンド投資を通じて、安定的な成長を目標としたアクティブ運用が行われています。
厳選された米国株式は、企業の状況や経済環境の観点から企業価値を算出するファンダメンタル分析と、事業の経済性を判断するバリュエーションに基づく銘柄から選出しています。
組入銘柄にはGoogleが運営するアルファベットCをはじめ、世界有数のIT企業が多く含まれているので、成長性が期待できるでしょう。
さらに、市場平均よりも高い投資成果が期待できることから、プロのアナリストの綿密な運用によるハイリターンを得たい方におすすめのアクティビティファンドです。
アライアンスバーンスタイン米国成長株ファンドの取扱純資産総額は、2022年7月の時点で3兆円に達していることから国内最大級の米国株式ファンドになります。
また、権威性のある評価機関からは投資信託市場で高い影響力を持つファンドとして3年連続アワード受賞を獲得しています。
資産運用の知識が少ない初心者の方でも安定性のあるハイリターンが見込めるでしょう。
グローバル全生物ゲノム株式ファンド
グローバル全生物ゲノム株式ファンドは、人類が持つ特定のDNAを意図的に狙って突然変異を起こすゲノム編集技術をテーマにビジネスを行う関連企業からの恩恵を受ける企業に投資することで中長期的な運用を目指すファンドです。
グローバル全生物ゲノム株式ファンドの組入銘柄には、米国の癌検出製品を提供する医療メーカーのイグザクトサイエンシズや、スイスの医薬品企業のセラピューティクスなどゲノム技術の最先端を駆ける企業が多くあります。
また、グローバル全生物ゲノム株式ファンドに含まれている銘柄の選定は、金融・テクノロジーの専門性を活かした運用を行う米国のアーク・インベストメント・マネジメント・エルエルシーの助言をもとに、日本に本社を置く日興アセットマネジメントがポートフォリオ構築を行っています。
世界中から注目を集めているゲノム技術はすでに農業や医療分野で実用化されており、今後も技術的な進歩が加速するといわれています。
ゲノム技術が目指す未来の1つは、個人の遺伝子情報から治療法を組み立てることで効率的な回復を目指す「オーダーメイド医療」です。また、食品の分野でも遺伝子組み換えよりも安全性が高いという説があるため、今後の発展が期待できるでしょう。
世界インパクト投資ファンド
世界インパクト投資ファンドは名前のとおり、社会的な課題に対して革命的な技術やビジネスモデルで解決することを期待できる企業に投資を行い、信託財産の成長を目指しています。
ファンダメンタル分析などで社会的なインパクトを与えるために課題解決を目標とする企業から銘柄を選定しており、米国に本社を置くアジレントテクノロジーや医療製品メーカーのダナハーなどが組み入れられています。
世界インパクト投資ファンドは、日本3大メガバンクの三井住友フィナンシャルグループが運用する三井住友DSアセットマネジメントが提供していることから、信頼性が高いファンドとして人気です。
また、米国の投資運用会社で60カ国以上の機関投資顧問を務めるウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピーが実質的に運用を行っています。
世界インパクト投資ファンドのリスク・リターン分類は値上がり益追求型なので、元本割れするリスクも許容する特性を持ちます。しかし、投資信託のメリットは分散投資を行うことでリスクの分散もできるので、1つだけに絞らずに安定性を重視した商品も取り入れてみるといいでしょう。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、米国の金融サービス企業MSCIが開発したMSCIエマージング・マーケット・インデックスとよばれる時価総額を円ベースで示した株価指標に採用されている高い成長性を秘めた国に投資するファンドです。
三菱UFJフィナンシャルグループが運用する三菱UFJ国際投信が提供しており、15年以上の運用実績を持つことからはじめて投資信託をはじめる方にも選びやすい商品として人気です。
新興国は具体的にいうと、日本や米国のような先進国よりも経済発展が遅いですが、これから成長が見込める国を指しており、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカが代表格として注目されています。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの組入銘柄には、中国のEコマース企業アリババグループやWebサービス会社JDドット・コムADRなどの中国企業が構成比の多くを占めています。
米国株以外に中国やインドなどの成長に期待している方に向いている投資信託なので、急成長によるリターンを受けられる可能性があります。
ただし、新興国の状況によってはリスクが高まるため、先進国の株式と一緒に運用することがおすすめです。
投資信託の運用方法とランニングコストとは?
投資信託とはプロに運用資金を渡して利益を出してもらう仕組み
少額の分散投資で元本割れリスク回避ができる投資信託は、運用会社が自分の代わりに利益を出してもらう仕組みです。
投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があるので、それぞれ解説します。
インデックスファンドは、インデックスと呼ばれる特定の株価指数と連動するように構成された投資信託です。
連動する指数が上がると値上がりしたり、下がると値下がりするので、値動きがわかりやすいことから選ぶ人も多いファンドです。日経平均株価やS&P500をはじめとするインデックスが指標となるため、知識が少ない方でも感覚的に理解ができます。
多くの投資信託の中でも比較的コストが安価で、幅広く分散投資ができることから資産運用がはじめての方に最適ともいわれています。インデックスファンドの特徴は、低コストで中長期的に投資成果を生み出しやすい点ですが、短期間ではハイリターンの効果が薄い点です。
ハイリターン効果が期待できるアクティブファンドと組み合わせると相互作用で安定した運用が見込めるでしょう。
アクティブファンドは、日経平均株価などのインデックスを上回る運用益が期待できる投資信託で、運用のプロが銘柄を選定していることからハイリターンが期待できます。
インデックスファンドよりも比較的コストは高い傾向がありますが、短期間から中長期間で利益を狙いやすいことがメリットです。
アクティブファンドを選ぶときは過去の運用実績と信託報酬に注目してみましょう。たとえば、信託報酬は投資信託を任せている運用会社の経費になるため、大きいほど最終利益が下がりやすくなります。
他のアクティブファンドと迷った時は、似たような内容であれば経費率が低い商品を選びましょう。アクティブファンド一択よりも、インデックスファンドとの併用がおすすめです。
投資信託の運用にかかる3つのコストとは?
投資信託は運用会社が自分の代わりに運用しているため、商品によってはコストがかかることもあります。投資信託に必要なコストは、購入時手数料、運用管理費用(信託報酬)、信託財産留保額の3つです。
それぞれ紹介していきます。
購入時手数料とは、投資信託を購入時に販売会社に支払うコストのことで、ファンドの商品説明や販売事務手続きの対価として支払われます。
また、ファンドや販売会社によっては購入時手数料が無料の場合もあり、一般的にはノーロードとも呼ばれています。
購入時手数料はファンドの運用成績とは無関係で、運用方法が複雑な商品を説明するために購入者に理解してもらわなければならないため、その手間の対価として支払われるコストです。
つまり、インデックスと連動しているファンドは手数料が低めで、運用担当者の考えが反映されるようなファンドは比較的高い傾向があります。
証券会社によっては購入時手数料を必要とする場合もあるので、購入する前によく確認してから検討しましょう。
運用管理費用とは信託報酬とも呼ばれており、投資信託の保有期間中に運用会社や販売会社、信託銀行それぞれに間接的に支払われるコストです。
投資信託を解約しない限りは継続的に支払われることになります。また、運用管理費用の詳細は目論見書や運用報告書に記載されているので、気になる方は確認してみましょう。
ほとんどの場合は年率で記載されていますが、実際には毎日の基準価額を計算する時に日割りで信託財産から支払われています。一般的にはインデックスファンドよりアクティブファンドの方が運用管理費用が高い傾向があります。
さらに、ファンドによっては運用管理費用が固定されていたり、純資産額に応じて変動する場合もあるので、見えないところで動いているコストについて理解してから購入することがおすすめです。
信託財産留保額とは、投資信託を解約する際に投資家が支払う手数料のことです。一般的には0.3%が平均ですが、差し引かれないファンドも多くあるので、購入する前によく確認しておきましょう。
また、信託財産留保額はファンドを保有している他の投資家に影響が出ないように支払う役割もあります。仮にファンドを解約した場合、投資家に換金した代金を支払うためには商品の中にある資産を売却しなければならないため、手数料が発生します。
解約する投資家に信託財産留保額として負担してもらう仕組みです。最終的には、基準価額の上昇としてファンドを保有している他の投資家たちが受け取ることになります。
つまり、信託財産留保額はファンドの中に残り続けるコストとして活用される流れになります。
投資信託をはじめる手順と必要書類とは?
口座開設申込必要書類
- 本人確認書類
- 個人番号カード
- 金融機関口座
投資信託をはじめるには、証券会社で口座開設の申込を行う必要があります。口座開設申込に必要な書類は、運転免許証などの本人確認書類、個人番号カード、金融機関口座の3つです。
注意すべきポイントは個人番号カードだけでは申込ができない点です。マイナンバー法という法律により、本人確認書類とは別に個人番号カードの提示が必要です。
投資信託は本人の代わりに銀行が国に納税しているため、納税情報にマイナンバーを記載しなければならないルールがあります。また、特定口座による取引で発生する税金の計算や支払調書などを税務署に提出している関係でマイナンバーの提出が義務付けられています。
あとは申込書に必要事項の記入と捺印が必要になるので、印鑑の用意もしておきましょう。
手順
今回は事例として、SBI証券の売り注文までの手順を紹介します。
- 口座開設
- 銘柄を選定
- 投資金を入金
- 買い注文
- 売り注文
SBI証券では、公式サイトから口座開設のファームに必要事項を順番に入力していくと、口座開設の申込が完了します。所要時間は最短5分で終わるので、ネットからの手続きがスムーズです。
本人確認書類のアップロードが必要になるので、手元に運転免許証や個人番号カードなどを用意しておきましょう。
翌日から2日後に、登録したメールアドレスに口座開設完了の通知が届いたら好きな商品を選び、入金完了すると取引が開始されます。
口座開設ができたら実際に投資金を入金していきます。
開設した証券口座に振替するために利用している金融機関口座を選択します。SBI証券では振込・振替手数料が無料なので、費用負担の心配することなく入金が可能です。
あとは順番に従って、振込金額の指定と取引用のパスワードの設定ができたら入金完了まで待つのみです。
入金ができたら購入したい銘柄を選びます。
はじめて投資信託をはじめる方にとっては、どの銘柄が良いのかわからないことも多いでしょう。SBI証券の公式サイトでファンドの検索機能があるので、取り扱っている銘柄を確認する時に活用することがおすすめです。
また、現時点の基準価額や手数料などの基本情報の詳細を確認ができるので、他の銘柄と比較してみましょう。
欲しい銘柄を見つけたら、買付ボタンを選択すると注文画面に進みます。
商品説明が記載されている目論見書や補完書面を閲覧するページが表示されるので、一通り目を通したら同意ボタンで次に進みます。
選択したファンドの預り区分や購入金額、分配金の受取方法について選択できたら設定した取引用のパスワードを入力します。
内容に問題がなければ、注文発注に進みます。もし訂正事項があれば、戻ることも可能です。
これで買い注文が完了します。
売り注文を行う場合は、ログインした状態で「投資信託」を選択し、「売却」をクリックします。
現在、保有しているファンドから売却したいものを選びます。
売却したい注文口数と取引用のパスワードを入力したら、確認画面で間違いがないかチェックができたら売り注文が完了します。
投資信託の特性として、短期間のうちは大きな成果が出にくいため、すぐに売り注文を行う人も少なくはありません。しかし、長期的に適切な運用を行うことで確実に利益の獲得が期待できるので、銘柄の選択は非常に重要です。
また、無理のない投資金額で少しずつ運用することがポイントです。
はじめての投資信託で注意しておきたい3つのポイント
投資信託の利益は保証されていない
投資信託で注意しておきたいポイントの1つ目は得られる利益が保証されていないことです。投資して運用しているからといって、必ずしも利益が出るとは限りません。
市場動向は日々変化するので、基準価額も連動して影響を受ける特性があります。たとえば、ハイリターンが見込めるアクティブファンドでプロが運用したとしても、元本割れのリスクを抱えていることを知る必要があります。
しかし、投資信託は長期運用と分散投資を行うことで、ドル・コスト平均法に基づいた値動きを味方につけることも可能です。ギャンブルのようなハイリスクハイリターンではなく、確実に利益を出していくことが大切です。
種類によっては値動きが激しい投資信託もある
種類によっては値動きが激しい投資信託も存在しており、たとえば「ブル・ベア投信」が有名です。ブル・ベアの投資信託はインデックスと連動しながらも、ハイリターンを狙えるファンドです。
しかし、他の投資信託よりも値動きが激しいため、最初からハイリスクを抱えるのは避ける方が無難です。値動きが大きい投資信託は上級者向けの資産運用なので、ある程度の知識がなければ損失や元本割れを起こす可能性が高くなります。
はじめのうちは経験を増やすという意味でリスクが少ない投資信託を選ぶことがおすすめです。低コストのインデックスファンドとハイリターンが期待できるアクティブファンドを同時に運用することで、片方の値動きが上下しても安定した積立ができます。
運用にかかるコストも予算に入れて考える
投資信託の運用にかかるコストも予算に入れて考える必要があります。投資信託を保有している間は、商品購入に必要な購入時手数料と運用管理費用を支払わなければなりません。
さらに、投資信託を解約する時に発生する信託財産留保額が売却代金から差し引かれます。ただし、取引手数料がかからないノーロードの投資信託もあるので、購入する前に手数料も含めて確認が必要です。
また、非課税で運用益の受け取りができる「NISA」や「つみたてNISA」では税制優遇制度により、投資信託で節税ができる方法もあります。なるべくコストを抑えて運用したい方におすすめの投資信託です。
投資信託を選ぶおすすめの方法
①「米国株式型」か「世界株式型」か
数ある投資信託の中から選ぶときに迷う方は「米国株式型」と「世界株式型」の特徴を知ることが必要です。「米国株式型」は国内株式よりも少額で取引が可能なので、ほとんどの場合、1株単位から購入ができます。
米国株式はドルで評価されるため、難しそうなイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、株価の上昇と円安になればハイリターンが見込める株式でもあります。
一方で、「世界株式型」はその名のとおり、世界の株式市場に分散投資を行うことで中長期的な資産の拡大を目指す投資信託です。ただし、組入銘柄数が多く、必ずしもリスク分散の効果があるわけではないので注意が必要です。
②「積極投資」が「堅実投資」か
運用会社が独自の運用テクニックを使ってベンチマーク以上の運用益を目指す「積極投資」では、アセット・ロケーションとよばれる株式や公社債などへの投資配分の変更と銘柄の選択・入替によって行われる運用手法です。
また、仕組みがわかりやすく、少額からコツコツと投資を行う「堅実投資」では、リスクを抑えながら堅実に運用する手法で、日経平均株価やTOPIXなどの株価を指標として運用するインデックスファンドが代表例です。
どちらの運用手法でも利益を生み出すことは可能ですが、投資信託を行う目的次第で選ぶ基準も変わります。たとえば、老後に備えた貯蓄や子どもの教育費を貯めたいなどの目的があれば、堅実投資がおすすめです。
もしくはハイリターンを狙いたい方は国内外の株式で値上がり益を追求する投資信託を選ぶといいでしょう。
③2倍の利益を目指して「レバレッジ型」か
「レバレッジ型」とは2倍の利益を目指して運用する投資信託で、日経平均株価などのベンチマークとなる株価指数の値動きに連動せずに、増幅した値動きに連動しています。
また、相場が上昇傾向の場合に強いですが、大きな変動がない時や下落に弱い特徴があります。下落した場合にもレバレッジがかかるため、特に暴落後は基準価額の回復が難しいでしょう。
しかし、一般的なインデックスファンドと比較すると、短期間で資産を増やせるメリットがあるため、リスクを理解したうえで「レバレッジ型」を運用するとハイリターンが期待できます。
④選んだ投資信託で予想される損失は許容範囲内か
投資信託は損失の許容範囲を基準に選ぶことがおすすめです。選んだ投資信託が予想以上の損失で失敗しないために、ハイリターンであればあるほどリスクも高くなる傾向があることを理解しなければなりません。
仮想通貨やFXのようなハイリスク・ハイリターンの投資は難易度が高く、経済的に余裕がなければ難しいため、損失を抑えるためにリスク許容度を決める必要があります。
リスク許容度は年齢、家族構成、資産、年収、性格や経験を基準に決めましょう。投資信託がはじめての場合は、家庭の経済状況を見ながらリスクを最小限に抑えることがポイントです。
初心者にもおすすめの投資信託によくあるQ&A
- Q1.資産運用のプロに任せれば負けなし?
- →損失する可能性もあります。投資信託には元本保証がないので、たとえ運用のプロに任せたとしても大損するリスクは常にあります。また、初心者の方にありがちなのが商品内容を理解していない場合が多く、特徴やリスク・リターンを把握せずに購入すると損失の可能性は高くなります。さらに、投資信託の性質を理解していない状態で1つの銘柄を一括購入すると、その値動きだけに左右されてしまうため、集中投資は非常に危険です。
- Q2.投資信託をはじめるメリットは?
- →投資信託をはじめるメリットは、投資したお金を育てられることです。また、少額から商品の購入ができるので、株やFXとは異なり、まとまった資金がなくても手軽にはじめられます。さらに、資産運用のプロが投資家の代わりに運用を行うので、知識が少ない初心者の方でも安心して任せられます。毎日、商品の値動きが把握できることから透明性が高い資産運用として人気です。
- Q3.早く利益を出したい人のおすすめは?
- →投資信託で早く利益を出したい人はアクティブファンドがおすすめです。アクティブファンドはインデックスを上回る可能性が高い投資信託で、ハイリターンが期待できる銘柄を厳選しています。ただし、ハイリスクの可能性もあるため、商品を選ぶ時に注意しなければなりません。市場平均のリターンが得られるインデックスファンドと組み合わせて運用することがおすすめです。
- Q4.確実に利益を出していく方法はある?
- →投資信託で確実に利益を出していくためには、分散投資でリスク回避することがおすすめです。1つの銘柄にこだわらずに複数の商品に分散することで値動きの幅を抑えられるため、少しずつ利益を出すことができます。ただし、投資信託は短期間の収益化に向いていないので、中長期的な目線で運用していくことがポイントです。また、購入時手数料や運用管理費用の有無によって、受け取る金額に差が生まれるので確認しておきましょう。
まとめ
本記事では、投資信託におすすめの証券会社と投資信託の基礎知識について紹介しました。
これから投資信託をはじめてみたい方は投資信託の選び方や注意点を理解したうえで、中長期的な運用を行うことがおすすめです。
また、手数料が無料の投資信託もあるので、この機会に挑戦してみるといいでしょう。