アップルが17年ぶり復配と自社株買い

 約980億ドル(約8兆円)の手元資金についての使途を発表すると予告していたアップルは19日、株主配当と自社株買いの実施を行うことを明らかにした。17年ぶりの復配。

 この日、ティム・クック最高経営責任者(CEO)と、ピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)が電話会議を開催。配当は1株あたり2.65ドルで、今年の第2四半期から始めるという。そして、今後3年間継続し、総額で450億ドル(約3兆8000億円)になる見通しだという。

 自社株買いについては、従業員のストックオプションなどを考慮した場合に、今後の希薄化を防ぐために必要だとしている。

 クックCEOが「これらの政策を実施しても、今後の戦略的に使用するに十分な軍資金を持つことができる」として、株主還元に踏み切ったという。

 市場ではこの決定を好感し、同社株はナスダック市場で、前週末比12.8ドル高の598.37ドルで始まっている。


ティム・クック氏

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