小数点ズレて報酬10倍と勘違い、JPモルガンを提訴

 「小数点がズレて契約金が10倍違う」として、為替トレーダーのカイ・ハーバート氏が、米銀行大手JPモルガン・チェースを相手取り58万ポンド(約7600万円)を求めて提訴し、現在係争中である、とブルームバーグが伝えている。

 ブルームバーグによると、ハーバート氏は、契約の際に金額の小数点がズレていたために、実際に手にできる報酬の10倍が支給されると勘違いしたという。

 すでにロンドンで行われている口頭弁論で、ハーバート氏の代理人が証言したところによると、最初に見た契約書には報酬が2400万ランド(約2億5600万円)と記載されていたという。

 JPモルガン側は、書類は入力ミスで実際は240万ランドを提示していたと反論しているという。

 ハーバート氏はその当時在籍していたUBSを退社。JPモルガンには出社しなかっために、会社側が採用提案を取り消した。

 役職はエグゼクティブディレクター職というが、業界的には、提示された報酬額としては常識的には1ケタ多いと考えるのが妥当か。


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