アジアの億万富豪1.8万人で北米を超える

 アジアの億万富豪が北米を超えた。

 シティーグループと英ナイト・フランクが共同で発表した報告書によると、2011年末までに、東南アジア、東アジアを合わせた億万富豪数(少なくとも1億ドルの資産を持つ人)は約1.8万人で、北米の約1.7万人、西ヨーロッパの約1.4万人を超えた事が分かった。

 担当者は「経済の重心が東に移るにつれて、富豪の数も変化している」と話している。

 また報告では、2020年に中国はアメリカを超えて世界最大の経済大国になるが、その30年後、2050年に、今度はインドが中国を超えて世界一になると予測。富豪の数に関しては、2016年にアジアの億万富豪は2.6万人に、北米は2.1万人に増える一方、西ヨーロッパは1.5万人にとどまるという見方を示した。

 シティーグループ・アジア太平洋財産管理業務の担当者は、中国やインドは貧富の差が大きく、億万富豪の数は多いが、人口全体に占める割合は少ないと指摘。その上で「その分、余地も大きく、アジア地域は将来、世界で最も財産が急増する地域の一つとして見ることができる」と話している。

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