美女育成機関、中国の大学で「淑女コース」ブーム

 中国・武漢紡織大学には“淑女コース”があり、女子大生たちの人気を集めている。このコースで学べるのは、ビジネスマナーや、メイクレッスン、ファッションコーディネートなどから、自動車の運転免許取得まで、幅広い。2009年にコースが開設されて以来、“淑女コース”は大きな話題だ。中には、大学教育の堕落だという厳しい意見も。淑女教育とはどのようなものなのだろうか?

淑女がファーストフード化した?


「浙江金融職業学院」公式サイトより
 武漢紡織大学の淑女コースでは、挨拶、握手の仕方、言葉遣い、生け花や茶道などを学ぶ。さらには、音楽や美術、ダンスなどのクラスもある。全部で50課あり、1年間で“現代淑女”を目指す。

 大学関係者は中国メディアの取材に対して「現在の大学教育は知識を学ぶ機会はたくさんあるが、社会的なマナーを学ぶ場はほとんどない。今後、女子大生が社会に出て働く時など、大きな助けになるだろう」と語っている。

 こうした淑女コース、最近では浙江金融職業学院も開設を発表し、人気を集めているようだ。

 ところがネットユーザーの間では、「たった1年で本当の“淑女”が養成できるのか」「単に、就職面接対策に過ぎない。大学教育の堕落だ」など厳しい意見が多く、中国メディアは「就職の圧力が、淑女のファストフード化を促した」など批判的な報道も目立つ。

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