ベネトン創業者引退、48歳息子が後継に

 伊アパレルメーカー、ベネトンの創業者で会長、ルチアーノ・ベネトン氏(76)が退任し、新会長には息子のアレッサンドロ氏が就任することが23日わかった。就任は今週から。

 ベネトン会長が地元紙コリエレ・デラ・セラのインタビューで語ったもので、アレッサンドロ氏は現在は副会長に就いている。ルチアーノ氏は65年に同社を創業し、現在では世界120カ国で店舗展開する、イタリアを代表する国際企業でもある。

 息子のアレッサンドロ氏は現在48歳で、ベネトン入りするまでは92年まで英ロンドンのゴールドマンサックスでアナリストだったという。

 ミラノ証券取引所に上場しているベネトンの親会社でもある「Edizione Holding」は4月に株式公開買い付け(TOB)を行い、非上場化する計画を発表した。

 こうした一連の会社の体制変更の動きは、ZARAを展開するインディテックス、ヘネス&モーリッツなど競合他社との劣勢を挽回するための、第一歩であるとの見方も市場には根強い。


ルチアーノ・ベネトン氏

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