31歳で世界一の天才投資家が引退

 「エネルギートレードの神童」と言われる、米著名ヘッジファンドマネージャーのジョン・アーノルド氏(37)が引退する、と米CNBCが速報を打った。31歳で世界一となった不世出の天才の早すぎる引退は衝撃的でもある。

 引退の理由などについてまだ詳細はわからないが、近年は妻ローラさんとともに財団を設立し、慈善活動に熱心に取り組んでいた。活動の軸足がそちらへ移っていたことは否定できない。

 ただ、自身が立ち上げたヘッジファンド運用会社ケンタウルスエナジーや、ファンド運用で継続するか償還するかについてなどは、現段階では何も判っていない。

 ジョン・アーノルド氏は、1974年米国生まれ。ヴァンダービルト大学卒業後、1995年にエンロン入社。原油取引、天然ガス取引で、活躍。26歳時の2001年にはエンロンの儲けの大半を稼ぎ出すという大きな戦果を残し、800万ドルのボーナスを受け取ったとされる。

 翌2002年にエンロンが経営破綻し、800万ドルを基に自身のヘッジファンド運用会社ケンタウルスエナジーをテキサス州に設立した。そして、2005、06年にはそれぞれ300%超、200%超のパフォーマンスを記録。2006年には、わずか31歳の若さで、ヘッジファンドマネージャー報酬ランキングで1位になった。

 2012年のフォーブス長者番付には、推定資産30億ドルで世界377位にランクされていた。

 ゆかしメディアは、ケンタウルス・エナジーに、真偽のコメントを要請したが、得られていない。


ジョン・アーノルド夫妻(財団HPより)

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