中国富豪はつぶやかない

 中国で独自の進化を遂げた中国版ツイッター「ウェイボー(微博)」。ユーザーは、今や3億人を超える。毎日発信されるつぶやきは2億件ともいわれ、情報統制が厳しい中国で、政府さえも動かす程の大きな力となりつつある。多くの芸能人や著名人がウェイボーのアカウントを持ち、情報を発信して人気を集めているが、富豪の間でどれほど広まっているのか?

全体のたった8.8%

 「新浪財経」によると、本年度の富豪ランキング500人中、ウェイボーのアカウントを持っている富豪はたったの44人で、全体のわずか8.8%と意外に少ないことが分かった。年齢別に見ると、41歳から50歳が全体の66%を占めた。

 富豪の中で、最もつぶやき回数が多いのは、ランキング418位の張朝陽(ちょう ちょうよう)氏。今年5月始め時点で、つぶやき数は2万2392件、フォロワーは約750万人だ。彼は、ポータルサイト「捜狐ネット」の創立者であり、社長でもある。当然の事ながら、彼のつぶやきは捜狐ウェイボーの宣伝にもなっている。

 そして、最もフォロワーが多いのは、富豪ランキング29位の潘石屹(はん せききつ)氏だ。不動産企業SOHO中国会長で、フォロワー数は1000万人以上だ。

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