国を外から眺めるギリシャ大富豪たち

 ギリシャ国内は連日のように財政問題で一進一退の情勢が続いているが、ギリシャ出身の大富豪たちは海外から、こうした状況を眺めている。

 ギリシャで一番の大富豪は、アリストテリス・ミステイキディス氏で、資産は28億ドル。グレンコア・インターナショナルの創業メンバー。ただ、大学はロンドン、現在もスイス在住という世界で418位。

 次いでスピロ・ラトシス氏で26億ドル(銀行、海運)=464位、フィリップ・ニアコス氏で25億ドル(アート収集)=491位となっている。いずれも米誌フォーブス試算だが、3氏ともに資産は減少しているのは気にかかる。ちなみにラトシス氏は甥っ子がパリス・ヒルトンさんと婚約をしてすぐに破棄した男性。

 米NYタイムズは、多くの金がオフショアに存在し、スイスの銀行口座や、ロンドン、モナコの不動産などになっている、としている。3人の大富豪のうち2人はスイス在住で、ニアコス氏だけはギリシャ在住とされる。

 ちなみに、ギリシャ王室も74年に国民投票で廃止され、現在は旧王室も海外で暮らす。

 また、今後は左派政権が誕生すれば、富裕税が課される可能性も十分に考慮されている。これは、日本の未来を写す鏡でなければいいのだが。


旧ギリシャ王室ニコラオス王子とタチアナ妃

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