世界で最も尊敬される会社ランキング

 バロンズが23日に発表した「世界で最も尊敬される企業」調査で、米アップルが2年連続で首位を保った。IBM、マクドナルド、アマゾン、キャタピラーなど米企業が上位をほぼ独占する中で、日本企業ではトヨタ自動車、ホンダが上位に入った。一方、中国企業の中国移動通信、中国海洋石油、中国建設銀行はリストの下位を占める結果となった。

 中国企業が下位を占めた理由を明らかにしていないが、企業が尊敬を受ける要因として、「強固なマネジメント」「健全な事業戦略」「倫理的な事業慣行」「競争力」「収益成長」の5項目を挙げている。中国企業はこうした点で欧米企業の後塵を拝している。

 中国企業が尊敬を受けるに至らない理由は、先ず健全な経営システムが整備されていないこと。概して中国企業は政府の直接・間接的な管理下にあり、政府が企業の事業内容な期間についても決定を下す。政府独占企業の場合は経営陣の経営能力は十分に発揮されず、市場動向に合わせて柔軟に対応する自由裁量も欠けている。二番目に、政府支配や法律の頻繁な改定が革新的な新規ビジネスモデルの採用意欲を削いでいること。三番目に企業は消費者や社会にとって価値を生み出すために存在するという現代資本主義の考え方が根付いていない。四番目に中国には明確で透明性の高い会計制度が未整備であることである。

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