中国が海外ヘッジファンドに門戸開放

上海市は中国資本を海外ヘッジファンドに開放する適格国内有限責任組合(QDLP)と呼ばれる制度を近いうちに承認する見通しと、フィナンシャル・ニュースは伝えている。QDLP政策とは、海外で登記し、海外市場に投資するヘッジファンドが、国内の投資家に対し人民元資金を募集し、集めた人民元資金を外貨に交換して海外市場に投資することを許可するものである。

事情に詳しい筋によると、QDLPに申請しているのは12社で、第4四半期に3-4社にQDLPが承認される見通し。上海のQDLPは国内の機関投資家が海外市場への投資を可能にする初めてのもので、規模は50億ドルとされている。

免許を手にすると見られているのは、オクジフ・ キャピタルマネジメント、ブラックストーン、オークツリー・キャピタルマネジメント等。

海外ヘッジファンドにとって、これは急拡大する中国市場でのブランドの確立するチャンスである。しかし運用マネジャーは中国での資金調達に苦戦している点も留意されたい。

中国国家社会保障基金が保有する資産は年末までに1兆人民元(1,570億ドル)、2015年までに1.5兆人民元(2,350億ドル)に達すると見られている。しかし、免許取得には時間とコストがかかりそうであり規模も小さい。

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