中華圏で優秀な大学ランキング、1位は台湾大学

 中国校友ネットは香港や台湾を含む中華圏内の大学で、世界的に最も大きな功績をあげている大学を調査し発表した。それによると、台湾大学がランキング1位、中国の最高学府の双璧といわれる北京大学と清華大学はともに4位だった。

 校友ネットが調べたのは、ノーベル賞やフィールズ賞(数学のノーベル賞と言われる)、このほかショウ賞やウルフ賞など、国際的な科学賞を受賞した人の数と、1996年から2012年までに米フォーブズ世界長者番付や胡潤富豪ランキングにランクインした人の数だ。

 それぞれの大学が輩出した数をまとめると、台湾大学が科学賞受賞者2人、億万富豪9人、合計11人と最も多いことが分かった。同校は化学反応素過程の研究により1986年に台湾で初のノーベル賞となるノーベル化学賞を受賞した李遠哲(り えんてつ)氏の出身校である。

 ちなみに、北京大学は科学賞受賞者はなし、億万富豪は4人。清華大学は科学賞受賞者が1人、億万富豪が3人だった。

 報告書によると、科学賞を受賞した研究者の中には、本国で研究を続けていた人は一人もおらず、みなアメリカなど海外に渡り、成果を上げているという。校友会ネットの専門家は中華圏内の大学は、こうした受賞者を生み出すだけの土壌がまだ整っていないと分析し、より多くの投資が必要だとしている。

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