中国人富裕層が高級車を選ぶ基準

 「中国高級車報告」が発表され、2011年の自動車輸入総数は過去最高を記録したことが分かった。

 報告書によると、2011年中国の自動車輸入総数は約100万台で、前年比27%増。2012年の第一期も継続して増加していて、現在までに約37万台と前年比25%の伸びを示している。特に高級車の増加量は著しく、2011年の増加率は70%となった。一般大衆車を上回る勢いだ。

 富豪が高級車を選ぶ基準は、1位がブランド、2位が動力、3位が安全性だった。高級車のブランドの中でも、特に人気のあるのが、ロールスロイス(独)で、中国では最も高級な自動車ブランドとみなされている。

 一方で、最も売り上げを伸ばしているのがランドローバー(英)。購入者は、その優れた性能に引き付けられているのだという。同じく、売り上げの多いブランドはポルシェ(独)。同ブランドは高価格と売り上げともにバランスの取れているブランドして人気だ。

 輸入国別にみると、ドイツが全体の29%を占め、次に日本が24.4%、アメリカが12%を占めている。2002年には日本が59%を占めていたが、近年は富豪に好まれる有名ブランドを多く擁するドイツに押され気味だ。

 また6割の富豪が、中国独自のブランドに期待したいとしているが、報告書では熾烈な競争が繰り広げられる高級車市場で、いかに消費者を引き付けられるか、その道は厳しいとしている。


ロールス・ロイス

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