写真で届ける世界遺産(ポルトガル6、エヴォラは城壁の中に歴史的建造物が残る博物館のような街)

 エヴォラにはリスボン地下鉄のジャルディン・ズロジコ駅のすぐ近くにある、セッテ・リオス・バスターミナルからバスで行くのが便利です。

 市内を走っている乗合バスをイメージしていましたが、トイレもテレビも付いた全席指定の豪華バスなので、びっくりしました。お陰で片道1時間30分、ぐっすり眠れて、運賃は11.5ユーロ。

 エヴォラの街の入口です。右半分が14世紀建造の城壁、左の後方に見えるのが16世紀建造の水道橋です。



 真っ先にやってきたのがエヴォラ大聖堂。ロマネスク様式からゴシック様式の過渡期である12世紀から14世紀にかけて建造され、入口は要塞のようにがっしりしています。


 この大聖堂にはテラス式の屋根があり、登ることができます。


 屋根の上からはエヴォラの街が一望できますが、人口5万5000人の小さな街です。


 大聖堂の祭壇はバロック風で、窓からの光を受け金色に輝いていました。


 八角形のドームがあり、左側に「明けの明星」を表したバラ窓。


 右側に「神秘の薔薇」を表したバラ窓があります。それぞれ聖母マリアを象徴しているそうです。


 大聖堂を出て、すぐ横にあるのがディアナ神殿。皇帝アウグストゥスを祀るために造られたコリント式神殿で、2~3世紀のものです。 右奥にあるのがはエヴォラ美術館ですが、神殿が街のど真ん中にあり、まさに博物館の街です。


 少し街を歩いてみました。旧市街の通りは狭く、入り組んでいます。


 9キロに及ぶ水道橋です。古代ローマ時代のものではなく、16世紀にジョアン3世の命を受け、ベレンの塔を設計したフランシスコ・デ・アルーダが設計しました。


 世界遺産に指定された水道橋なのに、この水道橋の下に入り込んだ住宅がありました。水道橋と住宅が、既に「同化」しています。「世界遺産なのに、どうかしてない?」「どうかな~」今度は街の中心に向かいます。


 この送水路の終点は、街の中心広場であるジラルド広場です。歩き疲れてビール休憩という時に、この広場はぴったりです。


 博物館の街は急いで歩けば2時間、ゆっくり歩けば半日といったところでしょうか。ちなみにエヴォラ歴史地区は1986年に世界遺産に指定されました。

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