慶大生20億円投資詐欺? 帰国後再び海外へ高飛び

 現役の慶応義塾大学の学生が、高利回りの投資を謳って、投資家たちから資金を集めて、海外に渡航している問題で、大学生は一度帰国し再び海外に逃亡した。進行している民事訴訟もすべて結審しているが、本人の行方が分からないために、その後の手続きも困難が予想される。果たして、このまま「逃げトク」を許してしまうのか。

一度も出廷せず

 「おとなしい子」。

 それがこの大学生に、実家の近所に住む人が抱いていた第一印象だ。そこから、高校で米国留学し、有名私大系のNY校に入ったという。そして帰国し慶応大学に入学したそうだ。

 今年5月にNHKの全国放送で報道されて一気に広まったが、それまでも六本木、西麻布界隈などでは少し知られた存在だったという。年利14.5%を保証した上で、年間数倍にもなると謳っていたという。よもや、こんな大それたことをする人になるとは思っていなかっただろう。それなりの投資経験もあり、一人で数千万円も投資する人はザラだったという。集めた資金は20億円とも言われる。

 現在、被害者5人が東京地裁に提訴。すべての案件で結審し、近く判決を迎える。大学生は行方不明で、母親も「連絡が取れない。携帯電話も止められているのでおそらく海外だろう」と語るのみで、まったくわからない。当然、一度も出廷していない。

 5月に日本テレビで「1億円あり払えるが、今は戻れない」と関係者からの伝聞が報道されたのを最後に動静は伝えられていなかった。

 ただ、ここに来て大学生に、少し動きらしきものがあったようだ。

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