UBS脱税ほう助の通報者に報奨金81億円

 米国歳入庁(IRS)は、スイス銀行大手UBSの脱税ほう助事件に関する情報提供者となった元行員に対して、報奨金として1億400万ドル(約81億円)を出すことが11日わかった。

 米ワシントンポストによると、元行員のブラッドリー・バーケンフェルド氏がUBSに勤務時代に、米国在住の富裕層顧客の資金を税逃れのための隠ぺいしていたとする証拠となる材料を、米当局に情報提供。同氏の代理人によると、個人の内部通報としては、過去最高額の報奨金ではないか、としている。

 米国の法律により、内部通報者への報奨金は、国が徴収できた金額に対して最高で30%とされている。

 バーケンフェルド氏自身も、米国人顧客の脱税をほう助した罪で3年以上刑務所で服役していた。


ブラッドリー・バーケンフェルド氏(右)

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