超高速取引の老舗が閉店(米)

 ハイフリークエンシートレーディング(HFT)と呼ばれる超高速取引の老舗企業「Eladian Partners」が業務を終えた、と16日のNYタイムズが伝えた。現在は同社のサイトが閉鎖されている。

 ピーター・ケント、スティーブ・スワンソンの2氏による、超高速取引のパイオニア的企業。NY、英ロンドン、サウスカロライナ州にオフィスを構えるまでになったが、SEC(米証券取引委員会)をはじめ国際的な高速取引規制の影響もあるのか、業績は芳しくなかったともいう。

 ゴールドマンサックスやヘッジファンドなどが、一般の投資家よりも0.0●秒単位で早く
気配値を読み取り、超高速で演算処理を行い、取引を行い巨額の利益を上げている、とかつては話題となった。個人投資家が勝てなくても、機関投資家が勝つと言われた理由の一つであった。

 博士号を持つ科学者らが開発し、とにかく収益機会が生じれば自動的に他の投資家を出し抜くようなシステムだった。一時はNY証券取引所の取引の大部分を占めている、とも言われたこともあった。

 これも、一つの時代の移り変わりか。

 日本の東証も高速取引対応のシステムに変更したアローヘッドを導入している。

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