丸の内線の缶破裂事故を再現、32分で破裂

 10月に東京メトロ丸ノ内線の車内で発生し複数のけが人が出た破裂事故で、「独立行政法人 製品評価技術基盤機構」は再現実験を行ったところ、32分で缶が破裂した。その上で、他の容器に移し替えないように注意をうながしている。

 10月19日深夜に、東京メトロ地下鉄丸ノ内線の本郷三丁目駅の近辺を通過中に、車内で缶が破裂する事故が発生。複数の乗客がけがをするという事故となった。

 これは、業務用洗浄剤を移し替えて運んでいた飲料用のアルミ缶(ふた付き)が破裂したもの。市販の洗浄剤には、反応性の強い薬品が使われ、強い酸性またはアルカリ性を示すものが多く含まれていることから、金属やプラスチックを溶かすものもあるという。


わずか32分で破裂した缶
 再現実験は、飲料用のアルミ缶(ふた付き)に業務用洗浄剤を400ミリリットル入れて、ふたを閉じて室温20度で台の上に静置。3時間34分後に大きな音とともに缶が破裂し、内容物が飛散した。

 次に、薄いアルミ缶を繰り返し握ったりするなどして内側の皮膜の一部が剥がれた状態を想定し、このようなアルミ缶に業務用洗浄剤を400ミリリットルほど入れてふたを閉めたところ、室温20度で静置したところ、約32分後に大きな音とともに缶が破裂した。

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