パッキャオKO負けで「100億円マッチ」消滅へ

 プロボクシング6階級制覇の王者マニー・パッキャオ選手がこのたび、4階級制ファン・マヌエル・マルケス選手とのウエルター級のノンタイトル戦で、6回2分59秒でKO負けを喫した。
この敗戦でフロイド・メイウェザーJr選手との「100億円マッチ」は事実上の消滅となったと見ていいだろう。

 パッキャオ選手は2000年代最高の選手と言われ、フィリピンでは下院議員でもある。マルケス戦は4度目の対戦となったが初の敗戦。2人合わせて2800万ドル(約23億円)のファイトマネーとなったが、失ったものも大きかったようだ。

 待ち焦がれていた無敗の5階級制覇王者メイウェザーJr.選手とのドリームマッチは100億円マッチになるともいわれてきたが、これはほぼ消滅しただろう。パッキャオ選手はマルケス選手とのリベンジマッチに向かうという。

 プロスポーツ選手の長者番付(フォーブス調べ)で、1位フロイド・メイウェザーJr選手=8500万ドル、2位マニー・パッキャオ選手=6200万ドルだった。両雄の対決は合わせて100億円のファイトマネーを目指し、交渉が続けられてきたという。どちらかが負けると興行的価値が下がるというハイリスクな点もまたボクシングだ。


6回にダウンを喫したパッキャオ選手(右)

フロイド・メイウェザーJr.選手

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