ゴールドシップのオーナーは元サラリーマン

 23日に中山競馬場で行われた、JRA(日本中央競馬会)の有馬記念で、ゴールドシップが優勝した。オーナーの小林英一氏は現在ベアリングメーカー「北日本精機」会長で、サラリーマン出身からG1馬のオーナーになったという異色の経歴の持ち主でもある。

 小林氏は東京都生まれで、競馬が好きな営業サラリーマンだった。その後は縁があって北海道で現在の北日本精機を起こして、小型精密ベアリングを海外に向けて輸出し、会社を大きくしてきた。しかも、製造業が根付かないとされた北海道で、世界的に成功している数少ないメーカーでもある。

 過去にスポニチのインタビューに、スイートフラッグの血統を買うと、30代のときにすでに決めていたのだという。もちろん、それは起業前で、現在活躍するゴールドシップは、スイートフラッグの血を遠く受け継ぐ。同馬の母の祖母の姉がスイートフラッグにあたるという。

 中央競馬の馬主資格取得は88年。それから14年を経た今年、ゴールドシップは皐月賞、菊花賞、有馬記念とG1を3勝した。

 自身が若きころに、一目ぼれして牝馬の血を追い求めて、50年以上が経過し、そして今は大舞台で花開いた気分は格別だろう。

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