JAL再上場で麻生財務相「なかなか意味深な名前も出てくる」


 日本航空(JAL)の再生で再上場するにあたって行った第三者割当増資や、外国人株主が3分の1以上になっていることについて、麻生太郎財務相は18日の参院予算委で「上場前だから、インサイダーにはなりませんが、これはおかしい。なかなか意味深な名前もありますよ」と答弁した。西田昌司委員(自民)の質問にこたえたもの。

 昨年9月に再上場を果たしたJAL。その第三者割当増資にあたっては、稲盛和夫名誉会長が出身母体の京セラ、上場主幹事の大和証券グループ本社がそれぞれ50億円ずつ購入していたり、当時から不透明さを指摘する声も出ていた。

 また、西田氏は現状では、外国人株主が38%に上ることを指摘。航空法では3分の1未満であることを定められている。さらに、国民の負担が、海外に流れているという面も見逃せない旨も指摘した。

 麻生財務相は「上場前だから、インサイダーにはなりませんが、これはおかしい」と答えた。また、インサイダーか外国人株主のどちらを指すか不明ながら、「なかなか意味深な名前もありますよ」と答えた。

 外国人株主への配当については「国民の多大な犠牲で借金を帳消しにして上場し、特定の第三割当をやって、その税金によって助かった配当が国民に戻らず、株主の公平性を欠くのではないか、腑に落ちない」とした。

 安倍晋三首相は「多くの課題と問題がある、この問題について、よく今後、法制度が必要かどうか検証してみたい」とした。

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