「ハイローラー」、大王製紙よりエグいカジノの最強男前伝説

 カジノ関連法案が秋の臨時国会でも提出のタイミング待ちともなっている現在、新たにシーガイヤへの誘致を働きかける宮崎県議の議員連盟が発足するなど動きが出ている。各地が誘致に向けてなぜ、ここまで前のめりになるのか。実はカジノ業界の超大口顧客、いわゆる「ハイローラー」は80%がアジアに集中するのだという。カジノ企業の決算をも左右するほどの存在である世界の3強を紹介する。

 まず、大王製紙をめぐる特別背任事件は、一昨年に発覚した時は大きな衝撃を与えた。その総額は100億円。大王製紙の井川意高前会長は実は、カジノ会社の売上高の2%も貢献したというのだ。ラスベガス・サンズの四半期決算の売上高446億円のうち、8億5000万円は井川前会長が負けて請求された金だ。まず、それくらいの影響力があるということ。

 まずハイローラーには厳密には、カジノでの使用金額が1晩で●●ドル以上などという特に決まりはない。ホテル側が認定するかどうかで、何から何まで至れりつくせりで、金払いも後払いになるという。

 世界はスケールが大きいが、その数は150~500人くらいとも言われる。

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