ローラさん父の海外医療費の不正問題で制度見直しも

 23日の参院予算委員会で、タレントのローラさんの父親が海外医療費の不正受給して国際指名手配されている問題が話題となった。海外医療費の不正問題について、田村憲久厚労相は「不正防止できるよう体制を組まなければならないし、ノウハウ持つ企業や警察にも連携するなど不正事案をしっかり取り締まることができるようにしたい」と述べた。片山さつき委員(自民)の質問に答弁した。

 海外で支払った医療費が還付される国民健康保険の海外療養費制度を悪用して不正受給する方法を指南したとして、警視庁がローラさんの父ジュリップ容疑者を指名手配したのが5月だが、これまでにも中国人らが不正に手を染めるケースも指摘されてきた。

 この制度は、海外で急病などにかかった歳に支払った治療費を、国民健康保険加入者であれば、帰国後の申請によって一部給付されるというものだ。海外の医療機関で発行された診察内容明細書と領収書などの書類が必要となる。

 実際には少額であったり、手口が巧妙化しており、日本の税関なども追いついていなかったのが現状だ。


ローラさん
 片山氏は「有名芸能人の父親のバンクラデシュ人」と名指しこそしなかったが一例として質問で取り上げ、また中国人などのように「毎月のように関西では中国人がビサで入って健保に入って払い戻している。制度自体に無理があるし、正直者がバカを見ている」と指摘した。

 「100万円の海外の手術ならば70万円もらえる。中国の所得は日本の13分の1、これで1年間暮らせるし、そういうシンジケートができている。今の入管や地方自治体がチェックするのは無理。日本はやり放題」とも続けた。

 田村厚労相は「不正防止の体制を組み、制度の見直しもしてまいりたい」とした。

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