レッドブル、モンスター・エナジー課税法案が下院通過(仏)

 フランス議会の下院で、レッドブル、モンスター・エナジーなどのエナジードリンク1リットルあたり1ユーロを課す課税法案が可決した、とAFP通信が伝えた。今後、上院、憲法評議会を通過すれば正式に施行される。


 国の食品安全機関は、未成年者が、レッドブルなどを摂取することによって、健康を脅かすだけでなく、不整脈などで死にいたることもあるという。昨年、米国では14歳少女が2日連続でモンスター・エナジーのロング缶を飲んで死亡した例も米食品医薬品局に報告された。健康との因果関係をいまだ完全に証明するにはいたってはいないものの、大量のカフェイン、さらには糖分が含まれており、大量に摂取することで健康を害する可能性があるとの指摘もある。

 スポーツイベント、クラブイベントなどでも普及しており、また、アルコールに混ぜるという飲み方も拡がるなど今後のユーザー数の拡大も危惧する一因となっているようだ。

 フランスでは肥満防止を名目に、2011年12月から清涼飲料水に税金を課している。日本でも大正時代にラムネ、サイダーに課税されていた時代もあった。目的は海外のようなものではなく、酒類と同じように高級飲料として解釈したものだったという。戦時中という影響もあり財源が欲しかったことはうかがえる。現在は、メキシコでコーラなどの課税が検討されている。

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