「4勝1分け」IPO株の最近5年の年初成績

 前日4日の東京株式市場で日経平均株価が610.66円安となり、1週間で1000以上の暴落となり、直近IPO(新規株式上場)銘柄にも不安の声が投資家からは出ている。ここ5年間の年初のIPO株の成績とともに見てみる。

 ここ5年間のその年の最初の二つのIPO株の成績は次のとおり。

◆2013年                初値   対公募
コンフォリア・レジデンシャル投資法人  607000  10.4%
メドレックス              2200   2.2倍
◆2012年
リフォームスタジオ            上場中止
マックスバリュ九州           1300   4.0%
◆2011年
駅探                  5530   98.9% 
カルビー                2100    0%
◆2010年
アニコムホールディングス        4000   100%
エスクリ                1001   54.0%
◆2009年
大研医器                1150   0%
ユビキタスエナジー           2000   110.5%

 2012年のリフォームスタジオこそ中止となったが、マックスバリュ九州を繰り上げて最初とすれば、4勝0敗1引き分けという好成績となっている。特に2010年のアニコム、11年の駅探は株価が大きく上昇し、ほぼ2倍という戦果をおさめている。また、ユビキタス、メドレックスも株価は2倍以上となった。

 今年は2月7日にJREIT(不動産投資信託)のヒューリックリート投資法人、13日にアキュセラインクを控える。ヒューリックはJREITのため、アキュセラを見てみる。

 同社は、眼科分野のバイオテクノロジー事業を行う米国に本社を置く企業。価格は1株=1800円。インターネット掲示板などでは、「当たったが辞退しようかな」「なんで去年上場しておかないんだ、そうしたら2倍になっていたのに」などという書き込みもある。

 地合いが悪化した中で新興市場のバイオ関連株が総じて下げたことも、積極的な買いが入るかどうか疑問も持たれている。直近の暴落で個人投資家の余力がどの程度あるのか、辞退するのか、また、NISA(少額投資非課税制度)枠を使うのかどうかなど、投資家の悩みは尽きない。

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