わが子をジャニーズアイドルに育てる方法

 ジャニーズ(事務所)。ジャニー喜多川氏が率いるその芸能プロは今や、日本でその名前を知らない人はいない存在である。50年以上に渡って、絶え間なくトップスターを輩出し続けているトップブランド。では、この「難関」に入ることができるのはどういう子供なのか。あるいは、入る方法は。そのためには総帥ジャニー氏の人柄を知り、世界観を知らなければならない。今回、ファミリー以外ではジャニー氏を最も良く知る人物に聞いた。

お受験とは異なる


 「ジャニーさんに愛される息子に育てる法~アイドルの掟1」。実は、こんなタイトルの著書がある。著者は、ジャニー喜多川氏と古くからの知人で、40年以上のジャニーズウォッチャーである作家の小菅宏氏。ここに、「正解」に最も近いと思われる答えがある。

 ・チャート1位を獲得した歌手を最も多くプロデュースした人物
 ・最も多くのコンサートをプロデュースした人物
 ・最も多くのチャート1位シングルをプロデュースした人物

 ジャニー氏はこの3つのギネス記録を持つ傑物。

 そのお眼鏡にかなうということは、正確な倍率こそわからないが、狭き門であることは間違いなく、超難関どころではないだろう。最初に断っておくが、慶應幼稚舎、学習院初等科、青山学院初等部のような小学校受験や、開成、麻布のような難関中学受験のような感覚で取り組むべきものではない。端的には、あくまで人として正しい子育てをすること、と言った方が良いかもしれない。

 小菅氏が挙げる必要な10個の要素は次のとおり。

1 顔
2 清潔感
3 笑顔
4 性格
5 親近感
6 運動能力
7 笑い
8 友情
9 家族愛
10 夢を抱くもの

 つまり、これがジャニー氏が選ぶ「好きな子」の10要素だ。先天的な要素の強い1の顔、6の運動能力以外については、ほとんどが生育環境によって育まれる内面的なものだということに気がつくだろう。10要素については、後述するが、まずはどうやって応募者の中からジュニアを選抜しているのだろうか、見てみる。

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