ビル・ゲイツ氏「隠居老人」でも世界一の大富豪になれる理由

 米経済誌フォーブスが発表した世界の長者番付で、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が、資産総額760億ドル(約7兆7000億円)で1位となった。5年ぶりの首位に返り咲き。

1 ビル・ゲイツ      760億ドル
2 カルロス・スリム・ヘル 720億ドル
3 アマンシオ・オルテガ  640億ドル
4 ウォーレン・バフェット 582億ドル
5 ラリー・エリソン    480億ドル
6 チャールズ・コッチ   400億ドル
6 デビッド・コッチ    400億ドル
8 シェルドン・アデルソン 380億ドル
9 クリスティー・ウォルトン367億ドル
10 ジム・ウォルトン    347億ドル


 ゲイツ氏は昨年のフォーブス版長者番付の後に発表されているブルームバーグ版では、1位に返り咲いていた。ハーバード大時代の同級生である、スティーブ・バルマー氏が退任してからマイクロソフト株も上昇に転じており、資産が増加したことが原因だ。

 しかし、この事業を特に営んでいない「隠居老人」がトップに返り咲いた理由は、自身の投資会社カスケード・インベストメントの存在がある。

 20年間にわたって負けなしで運用し、資産増加に貢献しているのだ。マイクロソフト株が資産に占める割合は意外にも少なく、実際にはカスケードの存在の方が大きい。

 昨年ブルームバーグが発表したゲイツ氏の資産の内訳は次のとおりになる。

カスケードインベストメント 376億ドル
マイクロソフト       126億ドル
カナダナショナル鉄道    44億ドル
公共サービス        30億ドル
エコラボ          28億ドル
その他           125億ドル

 もちろん、マイクロソフト株の上昇が首位奪回に寄与したことは否めないが、今後も投資会社の運用次第となる。

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