世界2位のビットコイン保有者? 2600万円の宇宙旅行の支払いに使う

 「ビットコイン、宇宙を超えて」。

 世界最大のSNS、フェイスブックの実質的な発案者であり、創業者マーク・ザッカーバーグ氏のハーバード大の先輩で所有権をめぐって司法の場で争ったこともある、著名投資家のウィンクルボス兄弟が、宇宙旅行の予約に仮想通貨「BITCOIN」で支払ったことを5日、明らかにした。ウィンクルボス兄弟は世界でも有数のビットコインホルダーとされる。旅行価格は25万ドル(約2600万円)。


ウィンクルボス兄弟とリチャード・ブランドン氏 (両者のブログより)
 日本国内に本社を置く大手取引所マウントゴックスが民事再生法を申請したばかりで混乱も起きているが、タイラー兄弟はビットコイン市場が将来100倍になるとの見解をCNBCで答えたこともあり、将来性を高く評価する信奉者でもある。この大きな買い物は、今後のビットコインに影響を与える可能性もある。

 弟のタイラー氏は自身のブログで、宇宙旅行を提供するヴァージン・ギャラクティック創業者の大富豪リチャード・ブランソン氏とともに写真を掲載している。

 「キャメロンと私は宇宙に飛びこむために、ビットコインを使用することにした。理由は、ビットコインとリチャード・ブランソンによる宇宙事業は、より良い世界を築くための二つの技術であると考えるからだ。私たちが継承してきたものを超えて構築し、先入観の壁を越えていく欲求は、人間の基本的な特性である」

 また、ブランソン氏も「双子が、宇宙へ」と題して自身のブログに投稿。「宇宙に行くということは、人類にとって限りのないベネッフィットだ」としている。

 他に判明しているビットコインによる大きな買い物としては、昨年12月、米国で高級車ランボルギーニが、20万ドルで取引されている。購入者不明。

 米国の著名な債券投資家ジェフリー・ガンドラック氏が、ビットコインの価格上昇に懐疑的な見方を示すなど、投資としての疑問を呈する声は多い。

 また、一方では、WSJによると、米インターネット通販大手オーバーストック・ドット・コムでは、1月9日以来ビットコインによる購入が100万ドル(約1億円)を超えたという。同社CEOは、今年のビットコインを介した売り上げの見通しを従来の500万ドルから1000万~1500万ドルに引き上げたという。

 通貨としては取引拡大によって取引間、私人間の信用で成り立つ可能性はある。

 ちなみに、「ビットコインリスト」なるサイトが、ビットコイン長者100アドレスをまとめている。資産のランキングは以下のようになる。

 ◆ビットコイン長者番付(金額、確認時点の日付)
1 9728万ドル(99億円) 2・26
2 7489万ドル(76億円) 2・18
3 6580万ドル(67億円) 3・5
4 5795万ドル(59億円) 2・25
5 5389万ドル(55億円) 2・28
6 4682万ドル(47億円) 2・28
7 3631万ドル(37億円) 2・7
8 3571万ドル(36億円) 2・7
9 3369万ドル(34億円) 2・7
10 3144万ドル(32億円) 3・5

 1位はおそらく、発明者の中本哲史氏とされる。そして、ウィンクルボス兄弟は自称1%保有と公言しているために、言葉を信用し現在の発行枚数から換算すると2位なのではないかと推測される。

 また2人は、北京五輪のボート競技に兄弟そろって出場してもいる。

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