世界初のウィスキーファンド立ち上げ

 酒類ではワインファンドというものはあるが、今度は世界初となるウィスキーを投資対象とするウィスキーファンドが香港で立ち上がった。ウィスキーのオークション市場は2020年までに2倍以上になると予測され、アジアの富裕層の間にも投資対象としての認識が出てきていることもあり、ついにファンドとして運用されることになった。


 「プラチナウィスキー・インベストメント・ファンド」の、デビッド・ロバートソン氏がブルームバーグTVに出演し、募集を始めたことを明らかにした。資金集めは1000万ドルを目標、最低募集価格は25万ドル~だという。ロバートソン氏は英国の元ダルモア蒸留所のディレクター。年間15~20%のリターンを目指していくという。

 そこまで高い利回りを実現できるかということだが、今年1月に香港で行われたサザビーズのオークションで、マッカランのウィスキーが約6500万円で落札された。これは、シングルモルト・ウィスキーとしては史上最高値となった。

 ウィスキーの最大の市場は米国、次いで欧州だが、アジアの富裕層や投資家の間でも投資対象として認知されるようになり、購買意欲が高まっている。ウィスキーのインデックス指(WWI)では、各銘柄とも4~5割程度の上昇を示している。

 昨年あたりからフェラーリのビンテージカーが注目を集め、歴史的な高値で売買されるようになったり、美術品、不動産などと同じように上昇をしている。

 ウィスキー投資専門サイトの「ウィスキー・ハイランド」によると、ウイスキーがに2008年のリーマンショック後に、マッカランやダルモアなど上位の銘柄については400%以上も価格上昇しており、かつてないほどの活況にある。

 ウィスキーの投資だが、個人で投資するにはハードルが高かった。蒸発を防いだり、破損を防いだりするなどの保存が極めて難しい面があった。

 だが、ファンドとして運用することで、15%以上のリターンを目指すという。

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