ウォルトディズニー、買収騒動から30年で株価8934%

 好調な業績を続ける米ウォルトディズニーカンパニー(WDC)の株価が、1984年の最安値から2014年の最高値まで、30年の間に8934%のリターンをあげている。

 現在、「アナと雪の女王」はアニメ映画史上の興収記録を更新中で、10億7200万ドルを超えたばかり。2014年第1四半期決算でも、売上高、純利益ともに大幅な伸びを見せた。

・2014年(売上高、純利益)
1Q=123億900万ドル 9%増
   18億4000万ドル 33%増

・2013年(売上高、純利益)
4Q=115億6800万ドル 7%増
   13億9400万ドル  12%

3Q=115億7800万ドル 6%増
   18億4700万ドル  1%増

2Q=105億5400万ドル 10%増
   15億1300万ドル 32%増

1Q=113億4100万ドル 5%増
   13億8200万ドル  6%減


ウォルトディズニーカンパニーの84年からの株価 (インベスターズ・ビジネス・デイリーより)

 現在は拡大を続ける同社だが、創業者亡き後、70年代以降は低迷期に突入したWDC。株価が最も低迷した84年にソール・スタインバーグによる会社乗っ取り計画が実行されようとしたが、元ABC会長のマイケル・アイズナーが85年にCEOに就任し、立て直しを図り、再生に成功する。2000年代に入り、ピクサーやドリームワークスに後塵を拝したが、WDCはまた復活した。

 ABC、FSPNなどのメディアを傘下に持つ巨大メディア産業で、映画、メディア事業がテーマパークの来園数増加に大きく寄与するようになった。

 ちなみに、東京ディズニーランド(ライセンス)の開園は83年4月。本体がヒット映画をリリースできず業績が年々低下している途上での最悪のタイミングでのオープンだった。幾多の苦難を乗り越えてきたディズニーは長期投資の醍醐味だろう。

 ◆過去の株式分割
1956年8月 1:2
1967年10月 1:2
1971年2月 1:2
1972年12月 1:2
1986年2月 1:4
1992年4月 1:4
1998年6月 1:3

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