富裕層の「貧乏ごっこ」とは何か

 「富裕層にとって貧乏は“趣味”だ」

 こんなタイトルのコラムが、日経ビジネスオンラインでこのたび紹介されて反響を呼んでいる。筆者は関西で活躍するタレントの遙洋子さん。テレビでの発言は好き嫌いが分かれるタレントさんだが、このコラムはなかなか正鵠を射ている部分もある。
 


 あるテレビ番組で、富裕層芸能人が、スーパーに買い物に行き、「捨てる野菜ない?」「腐りかけの野菜ない?」と交渉して、様々な野菜を格安価格で購入するという内容について意見を述べている。

 「富裕層のほうが深刻な貧乏を生きる女性より安い食費で豊かに生きる技を持つ」と分析。加えて「『捨てるものください』は遊びであり、貧乏ごっこ。継続できるのは“趣味”だからだ」としている。そのコラムでは、以下、主張できない貧困女性と、捨てるものを要求できる富裕層との対比をテーマとして書かれている。

 こうした光景を見ても、人によって色々な感想があるだろう。趣味かごっこかはともかく、ただ、実はこれは金持ち特有の割とよくある例の一つなのだ。時として、数円、数十円の節約にこだわりを見せることがある。それは、なぜだろうか。

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