リクルート上場で多数の富裕層誕生と「闇株」3万株

 リクルートホールディングスの新規株式上場(IPO)が10月に行われる見通しとなった。西武ホールディングス、LINEなどと並ぶ大型案件だけに投資家の注目度はひじょうに高い。個人の持ち株比率が37%と高く、元役員、現役従業員らも多数保有していることからも、富裕層が多数誕生する。2010年の大塚ホールディングスの再来とも見られるが、その一方で注目されてはいないが、創業者・江副浩正氏の財団「江副育英会」が保有する株式の一部が、第三者の間で売買されて、アンダーグラウンドな投資家の闇の間をさまよったこともある。リクルート株の光と影について見てみたい。

 現在のリクルート株式の上位株主は次のとおりだ。

◆リクルート上位株主(保有株、比率)

リクルート社員持株会 835万株  13.89%

大日本印刷      320万株  5.32%

凸版印刷       320万株  5.32%

東京電力       300万株  4.99%

三井物産       300万株  4.99%

電通         300万株  4.99%

農林中央金庫     250万株  4.16%

※以下、NTTデータ、日本テレビ放送網、王子製紙、図書印刷、博報堂、野村総研、日本製紙大王製紙、フジメディアホールディングス、テレビ朝日なども保有。

 一昨年8月の週刊東洋経済の特集「リクルートの正体」の記述によれば、PERは17倍水準だとしている。そうすると株価は1株=2万円が妥当なところだとしている。時価総額は1兆円を軽く超える水準だとされる。

 同誌には、創業者・江副氏のインタビューもある。社員の持ち株比率が高かったために、上場しなかった理由を述べているが、今というタイミングについては問題がないとの見解を示している。世界展開という次のステージへの成長を見越した場合、もう上場は不可避の状況でもある。

 対象となる元役員や従業員が何人いるのかわからないが、遅まきながら富裕層が多数誕生しそうだ。

 その一方で、アンダーグラウンドの闇に流れた気になる株券もある。

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