年収高めの「主婦が幸せに暮らせる」ランキング1位藤沢市、2位稲城市、3位西宮市

 「主婦が幸せに暮らせる街」ランキングで全国で、1位藤沢市(神奈川)、2位稲城市(東京)、3位西宮市(兵庫)となった。郊外型で自然が身近にある文教地区であるという点が重視されている。新創刊の雑誌「aene(アイーネ)」の調査によるもの。また、この3自治体は郊外では年収レベルが高いところでもある。

 このランキングはこのたび新創刊となった雑誌「aene(アイーネ)」が全国の主婦の幸せ度を独自調査したもの。今回出た傾向を、同誌では、郊外での暮らしに幸せを感じる「郊外型ハピネス」志向であることが見えてきた、と見ている。また、 主婦が幸せに暮らせる街の共通点は「自然が身近」「歴史がある」「文教地区」「交通至便」「充実ショッピング」であるともしている。

 次は、各自治体と総務省が発表しているデータから、ゆかしメディアが独自に試算したところ、以下のようになった。

◆藤沢市
人口:42万人
全世帯平均年収588万円
職員数2447人
職員1人当たり年収717万円
ラ指数113.4 全国3位

◆稲城市
人口:8.4万人
全世帯平均年収607万円
職員数477人
職員1人当たり年収653万円
ラ指数110.3 全国65位

◆西宮市
人口:47万人
全世帯平均年収562万円
職員数2995人
職員1人当たり年収696万円
ラ指数112.4 全国7位

 この3自治体は、世帯平均年収1000万円以上の世帯が10%以上となっている。

 藤沢市は、地方ながら世帯年収も588万円で、地方公務員と国家公務員との給与指数であるラスパイレス指数が全国3位という高さで神奈川県西部で存在感を見せている。また、教育環境でも、慶応義塾湘南藤沢中・高などがある。

 稲城市は東京都の市部においての平均世帯年収は1位。新宿、横浜ともに30分圏内ながら自然も豊かということで人気を集める。また、自治体の子育て支援も充実しており、川崎や横浜よりも、稲城を選ぶ人もいる。

 西宮市は梅田、三宮の間に位置し、阪急西宮北口駅から特急でともに15分程度と交通の便は抜群。また、灘、甲陽、関西学院など有名私立が多くあり、灘中学合格者数が毎年1位の浜学園も駅前に本部を構えるなど、私立中学受験熱が全国でも屈指の高さである。

 藤沢市に住み、市役所に勤務し、そこで子育てをするという選択肢で考えれば、このランキングの1位になることも納得できる。

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