自動車史上最高額60億円超えか「フェラーリ250GTO」

 フェラーリ250GTO(1963年型)が8月のボンハムオークションに出品されることが決定し、取引が成立すれば、フェラーリはおろか世界の自動車史上で最高額を叩き出すことが間違いない状況となった。同型の別車両のフェラーリ250GTOは昨年10月に5200万ドルという史上最高額を記録。イケイケ相場が続くヴィンテージカー市場で、そのベンチマークを超えることは確実視されている。


フェラーリ250GTO
 フェラーリ250GTOは1962、63年にかけてハンドメイドでわずか39台が生産された。現役レーシングカーとしては、1962年3リッタークラスの「FIA GT世界選手権シリーズ」で優勝するなど、輝かしい戦歴を残した。

 主催者によると、今回オークションに出る車両は1965年から、イタリアの豪農ファブリツィオ・ヴィオラティ氏が所蔵していたものだという。同氏は2010年に74歳で亡くなっている。45年にわたって所有し続けたことになる。

 自己記録更新が達成されそうな背景としては、ヴィンテージカーのオークション市況が良いことにある。


フェラーリ250GTO
 英不動産会社ナイトフランクに調査によると、ヴィンテージカー市場は2004年から2013年までの10年間で456%の上昇を見せている。2008年のリーマンショック後には多少落ちつきが見られてだけで、右肩上がりの傾向が変わることはない。ここ5年間で121%、昨年1年間では28%それぞれ上昇している。

 オークションは8月14日開催される。
 
 ◆最近の主なフェラーリの高額落札例
車種             落札額    落札月
250テスタロッサ(1957年型) 3980万ドル  14年2月
250GTO(1963年型)    5200万ドル  13年10月
275GTB(1967年型)    2750万ドル  13年8月
375-Plus(1954年型)  1820万ドル  14年7月

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