ミウッチャ・プラダ夫妻に脱税容疑

 イタリア高級ブランドの「PRADA(プラダ)」創業家のミウッチャ・プラダ氏とその夫が、イタリア税務当局から脱税の嫌疑をかけられ捜査対象になっていることがわかった。同社が香港証券取引所に提出した書類によると、プラダは、昨年12月の納税の際に、イタリア税務当局との間ですでに合意に達している、としている。


ミウッチャ・プラダ夫妻(右2人)
 金額面などの細かい点は判明しないが、過去に親会社をルクセンブルクに置いていた際の納税で税務当局との間で何らかの見解の相違があったのか、あるいは課税逃れがあった模様だ。

 ルクセンブルクの法人を使った節税手法は、高級ブランド業界ではひじょうによく使われている。

 最近では、ドルチェ&ガッバーナのドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナの両氏が有罪判決を受けたが、起訴事実はルクセンブルクに設立した有限責任会社「ガド」の存在だ。ちなみに、ガドは登記簿で確認できるところによると、所在地を首都郊外にある巨大な物流倉庫のような施設の内部に置いており、4年間で閉鎖している。閉鎖までの間に売上高を大幅に除外するなど組織的で悪質な所得隠しと認定された。

 ジョルジオ・アルマーニ氏もルクセンブルクの会社を使っていたり実に一般的であるが、それはパテントボックスと言われるものがあり、これは知財管理権を使った節税法で広く知られてもいる。

 ルクセンブルクのパテントの税率は5.76%と先進国中では相当低く、オランダの5.0%と並んで人気がある。欧州先進国は通常は10%以上の国が多いために、ルクセンブルクは人気が集まっていた。

 リオネル・メッシ選手は自身の肖像権をスイスの会社経由でウルグアイ、そしてタックスヘイブンのベリーズへと送金していたことも判明している。

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